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18世紀初頭、ヴェネツィアに実在したピエタ院にヴァイオリン教師として赴任したアントニオ・ヴィヴァルディと、一人の孤児がヴァイオリンの才能を開花させていく成長を描く師と愛弟子の物語『ヴィヴァルディと私』が、5月22日(金)より全国順次公開。このたび、ヴィヴァルディの代表作ともいえる《春(La Primavera)》の原型ともなった旋律を聴くことができる本編映像が解禁された。

幼少期から名手として有名だった父からヴァイオリンを学んでいたヴィヴァルディは25歳で司祭となるが、ソナタ集などを出版し、音楽家としての道を歩んでいた。同年、ヴェネツィアのピエタ院でのヴァイオリン教師に任命され、少女たちに音楽を教え始めると、彼女たちの演奏は輝き、世界最高のオーケストラと賞され、ヨーロッパ各地の貴族や知識人たちを魅了していった。そして、ヴィヴァルディはピエタ院で奉職中、彼の代表作となる「四季」やオラトリオ「勝利のユディータ」を生み出した。

今回解禁されたのは、日曜日の演奏会に向けた合奏の中で、“第一ヴァイオリン”を決定する緊迫のシーン。ピエタ院に再赴任したヴィヴァルディは、楽譜通りの演奏ではなく「心を高揚させ、呆然とさせるような音楽」を求め、少女たちに厳しい要求を突きつける。

全員でヴァイオリンの演奏を開始するも、彼の鋭い視線のもと、次々と脱落していく少女たち。極限の緊張の中で、最後まで食らいつこうとするチェチリアの姿が印象的に映し出される。しかし、彼女は最後まで残りそうになったその瞬間、自ら演奏を止めてしまう。

するとヴィヴァルディは、自らヴァイオリンを手に取り、即興で演奏を披露。圧倒的な音に呆然とする少女たちを前に、「第一ヴァイオリンは決まりだ」と告げ、静かにチェチリアへと視線を向ける。驚くチェチリアを残し、ヴィヴァルディは「私は日曜日の協奏曲を書き終えねば」と言い残し、その場を去っていく。

本シーンでヴィヴァルディが即興で奏でる旋律は、のちに《四季》の「春(La Primavera)」へとつながる原型とされており、彼の創作の源に触れる重要な場面となっている。

また、監督のダミアーノ・ミキエレットは、「ヴィヴァルディの色彩はピエタ院の教え子たちを魅了し、チェチリアの非凡な才能を開花させる。それは過去の痛みから解放し、音楽やヴァイオリンにとどまらず、さらに続く新たな道へと導いていくものだ。イマジネーションを形にし、音楽を奏でることで名声がもたらされる――これこそヴィヴァルディが追い求めたものだった」と語っている。

作品情報

ヴィヴァルディと私
2026年5月22日(金)シネスイッチ銀座、ユーロスペース、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開

STORY
1716年、ヴェネツィアのピエタ院。赤ちゃんポストに置き去りにされたチェチリア(テクラ・インソリア)は、母の姿も愛情も知らずにこの院で育ち、毎晩こっそりベッドから抜け出してはろうそくの灯りで、宛名のない母への手紙を綴っていた。院から出て外の世界で暮らすには、母親が迎えに来るか、貴族に見出され結婚するかしかなかった。そんな中、ピエタ院にアントニオ・ヴィヴァルディ(ミケーレ・リオンディーノ)がヴァイオリン教師として赴任すると、卓越したヴァイオリンの技術を持つチェチリアを見出し、第一ヴァイオリンのリーダーに任命する。ヴィヴァルディからの厳しい練習に耐え、ヴァイオリンの腕があがっていくチェチリア。いつしか二人は心を通わせるようになる。そんな折、ピエタ院が決めたチェチリアの結婚相手である将校がトルコとの戦争から戻り、結婚が迫ったある日、事件が起こる……。

監督・脚本:ダミアーノ・ミキエレット 
原作:ティツィアーノ・スカルパ 「ヴィヴァルディと私」(河出書房新社刊/中山エツコ訳)
出演:テクラ・インソリア、ミケーレ・リオンディーノ、アンドレア・ペンナッキ

2025/イタリア・フランス/イタリア語/110分/1.85:1/5.1ch/原題:PRIMAVERA/G 字幕翻訳:関口英子 後援:イタリア文化会館
配給:彩プロ

©2025 INDIGO FILM, WARNER BROS. ENTERTAINMENT ITALIA, MOANA FILMS

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