『Playground/校庭』のローラ・ワンデル監督の最新作『アダムの原罪』が6月5日(金)より全国順次公開。このたび、アザービジュアル3種、著名人コメント第2弾、イベント情報が解禁された。

『アダムの原罪』は、ベルギーの病院を舞台に、孤立した母子に寄り添おうとする看護師の葛藤と決断を、極限の没入型映像で見すえたヒューマン・サスペンス。人手不足などで慢性的に逼迫した医療現場は、病院内の厳格なルールや司法制度に沿って運営されているが、それらのシステムは決して万能ではない。母子を引き離す裁判所命令に疑問を抱いた主人公の看護師ルシーの行動、勇気ある決断に焦点を当てた物語は、人間の良心、他者への共感といった主題を織り交ぜながら、最優先して守られるべき子供の“命”についての重い問いを投げかけてくる。
今回解禁されたアザービジュアル3種は、4歳のアダムが母レベッカにしがみつく様子、射抜くような視線でこちらを見据えるアダム、ベッドに横たわり不安そうな表情を見せるアダムをそれぞれ切り取ったもの。「ただ、この子と一緒にいたいだけなのに」「ママといたい、ただそれだけ——」といった母と子の悲痛な言葉がキャッチコピーとして添えられている。



また、著名人からの第2弾のコメントも解禁され、尾崎世界観は「これはサスペンスなどではなく、紛れもない現状だ」と指摘し、瀬々敬久は「一瞬たりとも立ち止まらない葛藤を見つめながら、動きが止まった瞬間、音が消えた瞬間、新たな世界が始まったように感じた」と鮮烈な映画体験を明かした。そのほか、小野正嗣、伊藤さとり、小川紗良、今西洋介、野中モモ、門間雄介からも絶賛のコメントが届いた。コメント全文・一覧は記事下にて。
さらに、「極限まで研ぎ澄まされたリアリズムに、圧倒された」と既にコメントを寄せていた映画監督の呉美保を迎えたトークイベントの開催が決定した。来場者には今回解禁されたアザービジュアル2種が表裏に印刷されたチラシがプレゼントされる。また、ローラ・ワンデル監督の前作『Playground/校庭』の限定上映も決定した。詳細は以下のとおり。
『アダムの原罪』公開記念トークイベント付き上映
日時:6月5日(金)18:30の回上映後トークイベント
場所:新宿武蔵野館 (新宿区新宿3-27-10 武蔵野ビル3F JR新宿駅中央東口より徒歩2分)
ゲスト:呉美保(映画監督) 司会:伊藤さとり(映画評論家・映画パーソナリティ)
チケット発売日:5月29日(金)午前0時(28日24時)よりオンラインチケット発売開始
https://shinjuku.musashino-k.jp/
『Playground/校庭』限定上映
『アダムの原罪』公開記念!ローラ・ワンデル監督 衝撃のデビュー作『Playground/校庭』上映決定。6月5日(金)より新宿武蔵野館にて1週間限定上映。

『Playground/校庭』
大勢の子供たちが教室で学び、休み時間に校庭を元気よく駆け回る学校は、みずみずしい生命力に満ちあふれた場所だ。ところが小さな子供の目を通してその日常を写し取ると、多くの大人たちが抱くイメージは打ち砕かれる。ベルギー映画『Playground/校庭』は、どこにでもありそうな小学校の敷地内に舞台を限定し、全編を主人公である7歳の少女ノラの視点で紡ぎ上げた生粋の“学校”映画だ。その徹底された演出手法は、さながら没入型のスリラー映画のような並外れた緊迫感と臨場感を生み、子供にとってあまりにも過酷な現実を生々しくあぶり出す。7歳のノラに扮したマヤ・ヴァンダービークは『アダムの原罪』にも出演している。
第二弾コメント一覧 ※敬称略・順不同
母子を守るための制度が母と子を引き離し、
わが子を守ろうと母があがけばあがくほど、母も子も追い詰められるという逆説。
ふたりを救いたいとひとり奮闘する看護師の強いまなざしが問いかける。
病院がその名にふさわしいホスピタリティーを失い、
孤立した者が素直に心を開くことができないのは、
私たち自身の罪ではないのかと。
小野正嗣(作家、フランス文学者)
これはサスペンスなどではなく、紛れもない現状だ。それが何よりも恐ろしい。
尾崎世界観(ミュージシャン・作家)
いくら救いの手を差し伸べようとも、自らこぼれてしまう命がある。
それでも希望を見いだそうと働きかける看護師の視点から捉えた母子の姿は、もどかしく強い愛に縛られていた。
これは、人間心理の難解さが痛烈なまでに突き刺さる問題作だ。
伊藤さとり(映画評論家)
休む間もない緊迫の80分。
愛ゆえに起こる過ちや衝突を、追体験するようだった。
レベッカの速い足取りと、お守りのように髪を束ねるバレッタが、目に焼きついている。
小川紗良(文筆家・映像作家・俳優)
救うことも、救われることも、一筋縄ではいかない。
一瞬たりとも立ち止まらない葛藤を見つめながら、
動きが止まった瞬間、音が消えた瞬間、新たな世界が始まったように感じた。
瀬々敬久(映画監督)
我々小児医療従事者は病気だけを診ているのではない。
人を、家族を、生活ごと丸ごと診ている。
この映画はそれをリアルに、そしてシャープに描いている。
今西洋介(小児科・新生児科医)
次から次へと発生する緊急事態を捌いてゆく看護師長の姿はどんなヒーロー映画よりもヒ―ロー的でかっこいい。
本当は誰かをヒーローにしたりしないで済みたいのだけれど。
野中モモ(ライター・翻訳者)
子どもを危険な状況に追いやる、無知で未熟な母親を、だからといって孤立させてはいけない。その犠牲となるのは、結局は子どもなのだから。
ある小児病棟で親と子に手を差し伸べる、献身的な看護師の姿を通じて、この映画は問いかける。
子どものために、親は、大人はいったいなにをするべきなのか。
門間雄介(ライター/編集者)
まとめ(注目ポイント)
- 『アダムの原罪』6月5日公開ローラ・ワンデル監督最新作が、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。ベルギーの医療現場を舞台にした79分のヒューマン・サスペンス。
- 母子を捉えたアザービジュアル解禁4歳のアダムと母レベッカの切実な関係性を映し出す3種のビジュアルを公開。「ママといたい、ただそれだけ——」のコピーも印象的。
- 尾崎世界観、瀬々敬久ら絶賛コメント尾崎世界観は「紛れもない現状」と評し、瀬々敬久は“音が消えた瞬間”の衝撃を語るなど、各界著名人から賛辞が集結。
- 呉美保登壇トークイベント開催6月5日に新宿武蔵野館でトークイベント付き上映を実施。来場者にはアザービジュアルを使用した限定チラシを配布予定。
- 『Playground/校庭』限定上映も決定ローラ・ワンデル監督の長編デビュー作『Playground/校庭』を、6月5日より新宿武蔵野館にて1週間限定上映。
アダムの原罪
2026年6月5日(金) 新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
STORY
とある病院の小児科センターに、左腕を骨折したアダムという4歳の男の子が入院した。栄養失調で痩せこけたアダムは発育が遅れ、骨が脆くなっている。移民のシングルマザー、レベッカ(アナマリア・ヴァルトロメイ)が彼に適切な食事を与えていないと見なした裁判所は、彼女の面会を制限する命令を下した。自らもシングルマザーである看護師長のルシー(レア・ドリュッケール)は、息子と引き離され、親権を失うことを恐れるレベッカに寄り添おうとする。しかしレベッカの軽率な行動、上司や同僚からのプレッシャーによって追いつめられたルシーは、母子を救いたい気持ちと病院が従うべき司法制度との間で板挟みになっていく……。
監督・脚本:ローラ・ワンデル(『Playground/校庭』)
製作:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟
出演:レア・ドリュッケール(『CLOSE/クロース』) 、アナマリア・ヴァルトロメイ(『あのこと』『モンテ・クリスト伯』)
2025年/ベルギー、フランス/フランス語/79分/16:9/5.1ch/原題: L’intérêt d‘Adam /英題: Adam‘s Sake /日本語字幕:岩辺いずみ/提供:ニューセレクト/配給:スターキャットアルバトロス・フィルム/後援:駐日ベルギー大使館、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
©DRAGONS FILMS – LES FILMS DU FLEUVE – LES FILMS DE PIERRE - LUNANIME – FRANCE 3 CINÉMA – BE TV & ORANGE – PROXIMUS – RTBF (TÉLÉVISION BELGE) – SHELTER PROD
公式サイト adam-film.com



