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米ウエストコースト・サウンドを陰で支えたミュージシャンたちを描いたドキュメンタリー映画『イミディエイト ファミリー』が6月19日(金)に劇場公開。このたび、音楽評論家の北中正和やピーター・バラカンらの推薦コメントが解禁され、ゲスト登壇イベントも決定した。

本作はウエストコースト・サウンドとも呼ばれるジェイムス・テイラーやキャロル・キング、リンダ・ロンシュタット、ジャクソン・ブラウンらのレコーディングやツアーを支えたダニー・コーチマー(ギター)、 ワディ・ワクテル(ギター)、 リーランド・スクラー(ベース)、 ラス・カンケル(ドラム)ら4人のセッション・ミュージシャンを様々なミュージシャン、関係者らの証言を交えて立体的に描いていく作品。

今回新たに加わった場面カットでは、ジェイムス・テイラーが命名した「ザ・イミディエイト・ファミリー」の前身バンド、「THE SECTION」の写真(1972年頃)、ジャクソン・ブラウンの名盤「孤独なランナー」のレコーディング風景(1977年8〜9月頃)、画像は粗いがダニー・コーチマー、ワディ・ワクテルらがリンダ・ロンシュタットのコンサートのサポートで演奏(1974年頃)している模様が公開された。

また、劇場公開に先立ち、音楽評論家の北中正和、レコード・プロデューサー、作曲家の川原伸司、元ソニー・ミュージックの田中章、ピーター・バラカンの4人からレコメンド・コメントが寄せられた。

さらに、ゲストがトークで登壇する日程も発表された。コメントを寄せている著名人たちに加え、本作品の字幕監修を手がけた朝日順子、ミュージシャンの杉真理、翻訳家の前むつみら7人が3日間にわたって出演する。

コメント (50音順/敬称略)

エルヴィス・プレスリーの時代のロックはソロ歌手の名義で発表され、演奏者は舞台裏の存在だった。ビートルズの登場以降、バンドのメンバー名が浸透しはじめたが、ソロ歌手の演奏者は黒子であり続けた。
ジェイムス・テイラー、キャロル・キング、CS&N、リンダ・ロンシュタット、ウォーレン・ジヴォン、ジャクソン・ブラウン、ニール・ヤング、キース・リチャーズ、フィル・コリンズ、ドン・ヘンリーらの演奏を支えたイミディエイト・ファミリーのメンバーはちがっていた。
彼らが活躍しはじめたのは、音楽の作り方がヒット曲の量産ではなく、よりインディペンデントに向かい、より自由度を増した時期で、ミュージシャンにも、職人技だけでなく、曲を生かせる創造性が求められた。彼らはその要請に定石にとどまらない演奏で応え、音楽作りのパラダイムを変え、時代を超えた。
この映画はそんなミュージシャンたちの姿を見事に浮かび上がらせている。
北中正和(音楽評論家)

針を落とした瞬間にそれと分かる、心地よいアコースティックの響きや、気怠くも骨太なギターリフ。ジェームス・テイラーやキャロル・キング、ジャクソン・ブラウンらの歴史的名盤を、文字通り「肉体化」していたのはフロントマンの背後にいた彼らだった。
彼らが放つ、洗練されていながらも人間味に溢れた「極上のグルーヴ」は、海を越えたここ日本にも信じられないほど深い足跡を残している。1970 年代当時、日本のポップスの黎明期を支えたティン・パン・アレーや大滝詠一らは、彼らのレコードを文字通り擦り切れるほど聴き、そのアンサンブルを研究し尽くした。今や世界の好事家たちに愛されるようになった「日本のシティ・ポップ」の洗練されたサウンドのDNAを遡ると、確実に彼らが紡いできた音へと行き着くのだ。本作は、洋楽ファンだけでなく、日本のポップスの源流を知りたい音楽ファンにとっても必見の、ミッシングリンク(失われた環)の証明なのである。
川原伸司(レコード・プロデューサー、作曲家)

本作には、時代を超えて愛される名曲の数々が散りばめられている。しかし、その音楽を陰で支えてきたセッション・ミュージシャンたちについて、私たちは果たしてどれほど深く理解してきただろうか。スターの背後で歴史の陰に埋もれがちであった“無名の功労者”たちに光を当て、その功績を丁寧に描き出した本作最大の魅力は、彼らに向けられた深い敬意と愛情に満ちた眼差しにある。
1970年代のアメリカ西海岸では、ジョニ・ミッチェル、ジェームス・テイラー、キャロル・キングらがシンガー・ソングライター文化を築き上げた。その輝きは、彼ら自身の才能だけでなく、“イミディエイト・ファミリー”と呼ばれた四人の卓越したセッション・ミュージシャンたちとの信頼関係と共創によって支えられていたことが鮮やかに伝わってくる。
音楽とは個人の表現であると同時に、人との呼応によって完成する芸術である――本作はその本質を静かに語りかける。鑑賞後には温かな余韻が残り、往年の音楽ファンは勿論、若い世代や音楽を志す人にも深く響く作品となっている。
田中章(元ソニー・ミュージック・エンタテインメント)

「未来へのプレイリスト」でもし「LA70年代舞台裏篇」を特番の形で作れば、こんな内容になるかも知れません。それにしても曲数の多いプレイリストです!
ピーター・バラカン

トークゲスト登壇付き上映スケジュール

☆6月19日(金) 19:15開始/19:45上映スタート(予定)
会場: 東京・エビスガーデンシネマ
登壇者:KEIKO WALKER(Country Singer)、白井英一郎(ミュージシャン、音楽ライター),前むつみ(翻訳家、音楽ライター)

☆6月20日(土) 12:00開始/12:30上映スタート(予定)
会場:東京・ TOHOシネマズ シャンテ
登壇者:川原伸司(レコード・プロデューサー、作曲家)、杉真理(ミュージシャン)

☆6月26日(金) 20:30開始(18時30分の上映回終了後)
会場:東京・ TOHOシネマズ シャンテ
登壇者:ジョージ・カックル(ラジオDJ、プロデューサー)、朝日順子(翻訳家、音楽ライター)

※登壇イベントご観覧は各上映チケットをご購入の上ご入場ください。

作品情報

イミディエイト ファミリー
2026年6月19日(金)TOHOシネマズ シャンテ、kino cinéma新宿、YEBISU GARDEN CINEMA他全国順次公開

原題:Immediate Family
監督:デニー・テデスコ
上映時間100分/製作:2023年(米)
字幕監修:朝日順子
提供:MALIBU CORPORATION、OSAKANA LLC. WADO WINGX Co., Ltd、FAB Inc.
配給:サンタバーバラ・ピクチャーズ

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公式サイト https://malibu-corp.com/immediatefamily

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