アカデミー賞国際長編映画賞のハンガリー代表作品に選出され、国内外の映画祭で数々の賞を受賞してきたハンガリーの鬼才パールフィ・ジョルジ監督が描く異色のヒューマンドラマ、映画『雌鶏』が、9月25日(金)に全国公開されることが決定した。あわせて、キービジュアルとメイン画像を含む場面写真6点が解禁された。

本作は、養鶏場から搬送中に逃走した1羽の雌鶏の旅を通して、人間の尽きない欲望や社会の理不尽さをユーモラスに描いた寓話。「鶏は三歩歩くと忘れる」という俗説を鮮やかに覆す名シーンの数々を、8羽の雌鶏が役割を分担して熱演。演技未経験の“新人俳優”でありながら、世界的に著名な動物トレーナー、アルパード・ハラシュの指導のもとCGIや特殊効果に頼ることなく、実演による撮影を敢行した。まさに「生きた」鶏たちの映画である。

監督・脚本を務めたパールフィ・ジョルジは、『ハックル』(02)、『タクシデルミア ある剝製師の遺言』(06)がアカデミー賞国際長編映画賞のハンガリー代表作品に選出され、国内外の映画祭で数々の賞を受賞してきた実力派。本作では雌鶏の目を通して移民問題、人身売買、貧困、格差など、現代ヨーロッパ社会を鋭く、そしてユーモラスに暴き出し、想像を超えるスリルと愛に満ちた物語を完成させた。

その芸術性と作家性が高く評価され、2025年の第50回トロント国際映画祭では、「大胆さ、知性、創造性にあふれ、他に類を見ない驚くべき独創性」と評され、見事、審査員特別賞(特別表彰)を受賞。また、同年には、第38回東京国際映画祭、第73回サン・セバスティアン国際映画祭などでも上映され、世界中の観客を魅了した。

今回解禁となったキービジュアルは、舞台となるギリシャの海辺を背景に、主演である黒い雌鶏がまっすぐこちらを見据え、まるで人間たちに何かを訴えかけるかのような表情を浮かべている。横には、「びっくり、人間って放し飼い!?」 という挑発的なキャッチフレーズが添えられ、人間社会を見つめ続けた雌鶏の慟哭が伝わってくるような、凛とした表情が印象的だ。

奇想天外な設定ながら、人間の愚かさや残虐さ、そして愛までも捉え、観る者へ深い余韻を残す社会派ドラマとしての側面も持つ作品だ。


まとめ(注目ポイント)
- 『雌鶏』9月25日公開決定パールフィ・ジョルジ監督が描く異色のヒューマンドラマ。2026年9月25日より全国公開。
- CGを使わないリアルな演技8羽の雌鶏が役割を分担し、特殊効果に頼らない実演による撮影を実現。
- 世界の映画祭で高評価2025年トロント国際映画祭審査員特別賞をはじめ、東京・サン・セバスティアンでも上映。
- キービジュアル&場面写真解禁「びっくり、人間って放し飼い!?」のコピーとともに、作品世界を象徴するビジュアルを公開。
雌鶏
2026年9月25日(金)シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
STORY
養鶏場で生まれ育った1羽の雌鶏が、出荷用トラックから脱走。人生初の自由を手に入れた彼女は、刺激と危険に満ちた世界を走り抜け、ワケあり一家が暮らす家へと辿り着く。庭に建つニワトリ小屋で新生活を送るなか、初恋を知り、初めて産んだ卵を温め育てようと決意する。ところが大切な卵は毎日人間に回収されてしまう過酷な現実に直面。人生とは?生きるとは?雌鶏は我が子がヒヨコになる日を夢見る一方、飼い主一家はとある事件に巻き込まれる。そこには両者にとって思いがけない運命が待ち受けていた――。
監督:パールフィ・ジョルジ 脚本:パールフィ・ジョルジ、ルットカイ・ジョーフィア プロデューサー:タナシス・カラタノス
出演:雌鶏(エスティ、サンディ、フェリ、エンチ、エティ、エニクー、ノーラ、アネット)、ヤニス・コキアスメノス、マリア・ディアコパナヨトゥ、アルギリス・パンダザラス
2025年/ギリシャ・ドイツ・ハンガリー/96分/ギリシャ語、英語/5.1ch/カラー
日本語字幕:石田淳子 映倫:G区分 配給:ハーク 配給協力:フリック
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