『燃ゆる女の肖像』で2019年のカンヌ国際映画祭で脚本賞とクィア・パルム賞を受賞したセリーヌ・シアマ監督による長編2作目『トムボーイ』が、2021年9月17日(金)よりシネマカリテほかにて公開されることが決定。あわせて日本版のポスタービジュアルも解禁された。

『トムボーイ』は2019年のカンヌ国際映画祭で脚本賞とクィア・パルム賞を受賞した『燃ゆる女の肖像』のセリーヌ・シアマ監督の長編2作目。長編デビュー作『水の中のつぼみ』が高い評価を得た監督が「前作とは別の方法を試したい」という志のもと、20日間で撮影を行った。ベルリン国際映画祭でのプレミア上映では絶賛と共に迎えられ、テディ賞審査員特別賞を受賞。低予算のインディペンデント作品ながら、本国フランスでの劇場公開時には30万人を動員する大ヒットを記録した。
『トムボーイ』の主人公は、引っ越し先で「ミカエル」と名乗り、新たに知り合った友人たちとの間で男の子として過ごそうとするロール。やがてミカエルに特別な視線を向ける少女リザとの関係が深まっていくと同時に、友人や家族たちとの間にも変化が訪れ…。ジェンダーとアイデンティティーを行き来する主人公に寄り添った目線とユーモアを以て、ひと夏の挑戦が描かれる。


ロール/ミカエルを演じるのはゾエ・エラン。オーディションの初日に彼女と出会った監督をして「逸材だった」と言わしめる、唯一無二の存在感でスクリーン中を駆け回り、我々を魅了する。ロール/ミカエルの愛らしい妹ジャンヌをマロン・レヴァナ、大人びた雰囲気の少女リザをジャンヌ・ディソンが演じる。あわせて日本版のポスタービジュアルが解禁。劇中のキーワードとなる「きみの名前は?」の一文とともに、ロール/ミカエルを演じるゾエ・エランがこちらを見つめている。まっすぐな瞳に吸い込まれるかのようなビジュアルだ。

トムボーイ
2021年9月17日(金)より新宿シネマカリテ他にてロードショー
【ストーリー】
夏休み、家族と共に新しい街に引っ越してきた10歳のロール。引っ越し先で「ミカエル」と名乗り、新たに知り合った少女リザたちに自分を男の子だと思い込ませることに成功する。やがてリザとは2人きりでも遊ぶようになり、ミカエルとしての自分に好意を抱かれていることに葛藤しつつも、お互いに距離を縮めていく。しかし、もうすぐ新学期。夏の終わりはすぐそこまで近づいているのだった…。
監督:セリーヌ・シアマ『燃ゆる女の肖像』
出演:ゾエ・エラン、マロン・レヴァナ、ジャンヌ・ディソン
2011|フランス|カラー|フランス語|82分|原題:Tomboy
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ東京/ユニフランス
配給:ファインフィルムズ
© Hold-Up Films & Productions/ Lilies Films / Arte France Cinéma 2011