マット・デイモンが久しぶりにタッグを組んだ親友ベン・アフレックとの仕事について語った。ふたりはリドリー・スコット監督がメガホンを取る歴史大作『The Last Duel(原題)』 で共演し、ニコール・ホロフセナーとともに脚本も共同執筆。ふたりが脚本家としてタッグを組むのはアカデミー賞脚本賞に輝いた『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』以来、じつに24年ぶりとなる。

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「Entertainment Tonight」のインタビューの中で、デイモンは『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』の執筆作業と比較しながら、『The Last Duel(原題)』でのアフレックとの共同作業について次のように語っている。
「『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』の脚本執筆はとても非効率的だったと思います。僕たちは映画の構造をよく理解していなかったから、何千ページも書いてしまったんです。バラバラのシーンがいくつもあって、それを詰め込んで映画のようなものにしようとしたんです。 でも今回は“視点”に関する物語です。騎士がふたりいて、そしてマルグリット夫人がいるわけです。ベンと私が男性の視点を書き、ニコール・ホロフセナーが女性の視点を書いたんです。それが、この映画の構造です」
『The Last Duel(原題)』は14世紀のフランスを舞台にした裏切りと復讐の物語。デイモン演じるフランス人騎士が、 妻であるマルグリット夫人(ジョディ・カマー)への暴行疑惑をめぐり、アダム・ドライバー演じる従騎士と決闘裁判を繰り広げる。ふたりの決闘を認めるフランス王シャルル6世役でベン・アフレックも出演。先日公開された最初の予告編では、ふたりのスクリーン上での再会も確認できる。

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『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』でスターダムに駆け上がったふたりは、それぞれに俳優として多忙を極めるようになり、脚本家として再会するまでには24年もの歳月が時間がかかってしまった。しかし次の作品まではそれほど長い時間はかからないかもしれない。デイモンはアフレックとの「コンビ」の今後についてこのように予告している。
「昔は僕たちには締め切りがありませんでした。失業中でしたし、文字通り他にすることがありませんでしたから。それから30年間、僕たちは映画に関わってきたことで、執筆作業も早くなったと感じています。今回思っていたよりも時間がかからなかったので、今後はもっとたくさん一緒に書くことになると思います。実際、今回の共同作業はとても楽しかったです」
『The Last Duel(原題)』は2021年10月15日より全米公開予定。