『ブラック・スワン』の鬼才ダーレン・アロノフスキー監督が、『世界にひとつのプレイブック』でアカデミー主演女優賞を受賞した若手実力派のジェニファー・ローレンスを主演に迎えて描くサイコミステリー、『マザー!』。第74回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門で上映されるや物議を醸し、日本では劇場公開が中止された問題作が映像配信サービスdTVで配信スタートした。

ハビエル・バルデムが演じる詩人と、ジェニファー・ローレンスが演じるその若き妻。妻は創作に行き詰まる夫を支えつつ、快適な住処にすべく家のリフォーム工事に精を出しながら、郊外の一軒家で穏やかに過ごしていた。
そこに突如現れる「招かれざる客」たち。禁忌を破る夫婦、殺し合う兄弟、破壊と略奪――次々と訪れる不条理すぎる展開の中で、妻が愛した「家」はどんどん混乱に陥っていく。
シュールなブラックジョークなのか? ホラーなのか? ミステリーなのか? 「家」という閉ざされた空間が暗示するものとは? 謎が謎を呼び、アロノフスキー監督が作品に秘めたメタファーと真実が明かされる戦慄のエンディングは必見。
不可解な狂気に侵略されていく妻を演じるジェニファー・ローレンスの鬼気迫る演技からも目が離せないが、慈愛に溢れつつ底が知れない詩人のハビエル・バルデムの異様な存在感も強烈。
さらに「招かれざる客」側もまた、『トゥルーマン・ショー』『ビューティフル・マインド』のエド・ハリス、『ラブ・フィールド』『アントマン&ワスプ』のミシェル・ファイファー、『ハリーポッター』シリーズや『ピーターラビット』のドーナル・グリーソンなど、実力派俳優が集合。
緻密に練り上げられた脚本と映像美、迫力の怪演が重なり合って生まれる重厚な世界観を堪能できる作品だ。
マザー!
~作品概要~
2017年製作。「ブラック・スワン」のダーレン・アロノフスキー監督による、ジェニファー・ローレンスとハビエル・バルデム共演のサイコ・ミステリー。
~あらすじ~
郊外の一軒家に暮らす一組の夫婦。ある夜、突如現れた不審な訪問者によって、彼らの穏やかな生活が一変する。翌日以降も次々と現れる謎の訪問者たち。そんな招かれざる客たちを拒む素振りすら見せずに招き入れる夫(ハビエル・バルデム)の行動に、妻(ジェニファー・ローレンス)は不安と恐怖を募らせる。訪問者の行動は次第にエスカレートし、常軌を逸した事件が相次ぐ中、想像もつかない出来事が待ち受けていた……。果たして、すべては現実なのか? それとも彼女の妄想なのか……?
作品URL:https://video.dmkt-sp.jp/ti/10020535
© 2017 Paramount Pictures. All Rights Reserved.