『クイーンズ・ギャンビット』のアニャ・テイラー=ジョイが名作ホラー映画『吸血鬼ノスフェラトゥ』のリメイク版で『ウィッチ』のロバート・エガース監督と再タッグを組む。売れっ子女優のジョイは『ラストナイト・イン・ソーホー』など新作が目白押しで多忙を極めているが、この魅力的なオファーを断れなかったとインタビューで明かしている。

"Anya Taylor-Joy" by Gage Skidmore is licensed under CC BY-SA 2.0
『吸血鬼ノスフェラトゥ』はブラム・ストーカーの怪奇小説『吸血鬼ドラキュラ』をベースにしたF・W・ムルナウ監督のホラーで、「バンパイア映画」の原点ともいわれる作品。
リメイク版は以前からこの映画の熱狂的なファンだったというエガース監督の悲願の企画であり、監督デビュー作『ウィッチ』で組んだジョイの出演も以前から噂されていた。
エガース監督が『ライトハウス』など別の作品に取り組んでいたため、ここ数年間棚上げされていたが、今回正式に制作が進んでいることが明かされた格好だ。
ジョイはロサンゼルス・タイムズ紙のインタビューで次のように語った。
「友人たちはみんな(多忙な自分を心配して)“ちょっと休憩したら?”と言ってきます。でも(『吸血鬼ノスフェラトゥ』の役は)魅力的すぎます。NOと言うなんてできません。むしろ、それに向かってベストを尽くしたいんです」
今回のリメイク版がどこまでオリジナルに忠実なのかは明らかになっていない。ジョイが演じるキャラクターも不明。しかし『ウィッチ』のふたりが往年のホラーに新たな息吹をもたらすことは間違いなさそうだ。『ウィッチ』はジョイが魔女という疑惑をかけられる少女を演じ、“ホラークイーン”としてブレークするきっかけになる一本となった。
『吸血鬼ノスフェラトゥ』は1978年にヴェルナー・ヘルツォークの脚本・監督によるリメイク版『ノスフェラトゥ』も製作されている。