1995年のスティーヴン・スピルバーグ監督作品『カラーパープル』を基にしたブロードウェイ・ミュージカルの映画版『カラーパープル(原題)』(The Color Purple)に『イン・ザ・ハイツ』のコーリー・ホーキンズが参加する。米Deadlineが報じている。

"Corey Hawkins" by Gage Skidmore is licensed under CC BY-SA 2.0
アリス・ウォーカーのピューリッツァー賞受賞小説をスティーヴン・スピルバーグ監督が映画化した『カラーパープル』(1985)は、20世紀初頭のジョージア州におけるアフリカ系女性の過酷な生き様を描いた作品。アカデミー賞では作品賞を含む10部門で候補(助演女優賞にダブルノミネート)に挙がった。ウーピー・ゴールドバーグの映画デビュー作としても知られている。
2005年にはブロードウェーでミュージカル化され、トニー賞11部門にノミネートされるなど大ヒット。2015年からリバイバル版も上演され、後に『ハリエット』でアカデミー主演女優賞・歌曲賞にノミネートされるシンシア・エリヴォが主人公セリー役を演じた。
『ストレイト・アウタ・コンプトン』『キングコング: 髑髏島の巨神』『ブラック・クランズマン』など話題作への出演が続くホーキンズは、この夏の注目作『イン・ザ・ハイツ』で主人公の友人ベニー役を演じ、ミュージカル俳優としても高い評価を獲得。『カラーパープル(原題)』 で再びミュージカルに挑むこととなった。オリジナル版でウィラード・ピューが演じたハーポ・ジョンソン役を演じる予定という。
プロデューサーには、オリジナル作品の監督を務めたスティーヴン・スピルバーグが名を連ね、ビヨンセ主演『ブラック・イズ・キング』のブリッツ・バザウレ監督がメガホンを取る。ホーキンズ以外のキャストはまだ明らかになっていない。
『カラーパープル(原題)』の全米公開日は2023年の年末になる予定。気の早い話ではあるが、2024年の賞レースを賑わせる本命の一本になるのは間違いなさそうだ。