現代ロシアを代表する鬼才、アレクサンドル・ソクーロフ監督の傑作 4 作品を上映する「ソクーロフ特集2021」がアップリンク吉祥寺にて9 月10日(金)より開催。このたび公開を記念してアップリンク吉祥寺にて豪華トークイベントの開催が決定した。トークゲストは以下の通り。

・古賀 太(日本大学芸術学部教授)
『モスクワ・エレジー タルコフスキーに捧ぐ』上映終了後
・児島宏子(ロシア語通訳翻訳、エッセイスト)
『精神の声』上映終了後
・須藤健太郎(映画批評家)
『エルミタージュ幻想』上映終了後
・代島治彦(映画監督・プロデューサー)
『精神の声』上映終了後
※9 月 11 日(土)、12 日(日)、18 日(土)、19 日(日)のいずれかで午後早めの時間帯を予定。
※タイムテーブル詳細は決まり次第、劇場および特集公式サイト(http://www.pan-dora.co.jp/sokurov2021/)等で案内。
モスクワ・エレジー タルコフスキーに捧ぐ
1986-1987年製作/ソ連/モノクロ=カラー/88分
ナレーション:アレクサンドル・ソクーロフ
ロシアが世界に誇るアレドレイ・タルコフスキーはソクーロフの初監督作『孤独な声』が上映禁止処分を受けた際、「この作品にも欠点はあるが、それは天才の欠点だ」と擁護。そして、ソクーロフはタルコフスキーに捧げて本作を作製。最後に流れるチェロは、亡命者だったムスティスラフ・ロストロポーヴィチが演奏。
精神(こころ)の声 【デジタル・リマスター版】
ロカルノ映画祭ソニー賞/山形国際ドキュメンタリー映画祭特別招待他多数
1995年製作/日本初公開1996年/露・独・日(パンドラ)/カラー/328分(5話構成)
ナレーション:アレクサンドル・ソクーロフ
タジキスタンとの内戦に派兵されたロシア軍の若き兵士たちを撮った、ソクーロフの金字塔ともいえるドキュメンタリー。音楽はモーツァルト、ベートーヴェン、メシアン、武満徹。本作に登場する兵士は一人も生還しなかった。
エルミタージュ幻想 【デジタル・リマスター版】
2002年カンヌ国際映画祭正式出品/トロント国際映画祭最優秀造形賞 他多数
製作+日本初公開2002年/露・独・日(NHK)/カラー/96分
特別出演:ワレリー・ゲルギエフ
オリジナル音楽演奏:ロシア国立エルミタージュ交響楽団/音楽演奏:マリーンスキー歌劇場管弦楽団(指揮:ワレリー・ゲルギエフ)
美術品が陳列されたままのエルミタージュ美術館(所蔵品300万点以上は世界最大級)内部を使い、ロシア近・現代300年史を、世界映画史上初の90分ワンカットの手法で描いたもっとも贅沢な作品。世界的に大ヒット。
太陽 【デジタル・リマスター版】
2005年ベルリン国際映画祭正式出品/サンクトペテルブルク国際映画祭グランプリ他多数
2005年製作/日本初公開2006年/露・伊・仏・スイス/カラー/110分
出演:イッセー尾形 佐野史郎 桃井かおり
20世紀の権力者を描く4部作の第3作目。戦争終結を機に日本は大きな変革を迫られていた…