故ジョージ・A・ロメロ監督の幻の未発表映画『アミューズメント・パーク』の公開を記念して、同監督作品『ザ・クレイジーズ』(73年)、 『マーティン/呪われた吸血少年』(77年)も10月15日(金)より劇場公開。 このたび、両作の予告編が解禁となった。また、東京のほか大阪・愛知・神奈川・沖縄でも上映が決定した。

細菌兵器の事故によるパニック・ホラーの傑作『ザ・クレイジーズ』

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(1968)『ゾンビ』(1978)などゾンビ映画の第一人者であり、ホラー映画の巨匠、2017年に他界した故ジョージ・A・ロメロ監督が1973年に手掛けた幻の未発表映画『アミューズメント・パーク』が半世紀を経て日本初公開。 本作の公開を記念して同じジョージ・A・ロメロ監督作品『ザ・クレイジーズ』(73年)、 『マーティン/呪われた吸血少年』(77年)も劇場公開される。

『ザ・クレイジーズ』

『ザ・クレイジーズ』は『ゾンビ』発表前のジョージ・A・ロメロ監督が人間を発狂させる細菌兵器の事故による人々の混乱をセミ・ドキュメントタッチな設定と残酷描写を交えながらの狂人、軍人、生存者の手に汗握る三つ巴で描いたパニック・ホラーの傑作。

このたび解禁された予告編はガスマスクと白い化学防護服に身を包み、銃を手にした軍隊が武力で街を隔離するシーンから始まる。子供たちは怯え、家族は逃げ惑う。感染地帯となり狂気が満ちた平和だった街が映し出されていく。70年代アメリカを感じるレトロなナレーションが流れ、「彼らはクレイジーズから逃げられるか⁉」という言葉で締めくくられる。

ロメロが新たな視点で吸血鬼伝説を描いた『マーティン/呪われた吸血少年』

『ザ・クレイジーズ』に続いてロメロが監督した劇場用映画『マーティン/呪われた吸血少年』は現代を舞台に、人間の血を求める少年(自称84歳)と彼を監視する老人との確執を軸に、ドラキュラに代表される吸血鬼伝説を描いた作品。ロメロは「自身の手掛けた作品の中で、最も気に入っている」と公言している。

『マーティン/呪われた吸血少年』

予告編では主人公のマーティン自身がナビゲーターになり、「僕はマーティン。84歳だ。年を言うと頭が変だと思われる」と語りかけるところから始まる。そして「普通になりたい」「血を飲まないと死ぬ」と、映像とともに状況を説明する。

“悪魔め”と罵られながら血を求めずにられないマーティン。「楽な生き方じゃない」「いつも用心している」「捕まったことはない」のナレーション、そして警察に追われる。定番のニンニク、十字架を突き付けられ「人は理解してくれない」「僕を吸血鬼と呼び、怪物扱いする」。

そして映像の中盤ではマーティンの姿が一変! 「みんなと同じになりたい」「好きでやってるんじゃない」と語る。最後のタイトルコールのエフェクトにノスタルジーを感じつつ、逆に新しさも感じる作りとなっている。

作品情報

『アミューズメント・パーク』
遊園地で老人が罵られ、大変な目にあう。

監督:ジョージ・A・ロメロ
出演:リンカーン・マーゼル
1973年|アメリカ映画|53分|原題:THE AMUSEMENT PARK
キングレコード提供|ビーズインターナショナル配給
©2020 George A. Romero Foundation, All Rights Reserved.

『ザ・クレイジーズ』
アメリカの田舎町、エバンズ・シティ。住人の男性が突然発狂して妻を殺し、家に放火する事件が発生した。やがて町に防護服に身を包んだ兵士たちが現れ、伝染病の発生を理由に住人たちを強制的に連行し始めた。実は町の付近に軍の輸送機が墜落し、搭載していた生物兵器のトリクシーが流出して飲料水の水源を汚染し、住人たちを発狂させていたのである。政府は事態が明るみに出ることを恐れ軍政を敷いて町を完全に封鎖すると同時に、封鎖失敗に備えて核爆弾による焼却を行うべく、上空に爆撃機を待機させる。

監督・脚本:ジョージ・A・ロメロ
出演:W・G・マクミラン/レイン・キャロル/ハロルド・ウェイン・ジョーンズ
1973年|アメリカ|104分|原題:The Crazies
キングレコード提供|ビーズインターナショナル配給
©1973 PITTSBURGH FILMS.ALL RIGHTS RESERVED.

『マーティン/呪われた吸血少年』
青年マーティンと老人クーダ。同年代には見えない2人だが関係性は“いとこ”だという。マーティンの吸血行為を知るクーダは、行動のすべてを監視することにしていた。孤独を抱え、自らが何者であるか思い悩むマーティンは、ラジオの身の上相談に匿名で電話。自分が吸血鬼であることを告白すると、彼は次第にリスナーの人気者となっていく。町で暮らすサンティーニ夫人と心を通わせ、吸血衝動が次第に抑えられたかに見えたマーティンだったが、夫人が突然自殺したことをきっかけに衝撃的な結末を迎える。

監督・脚本:ジョージ・A・ロメロ
特殊メイク:トム・サヴィーニ
出演:ジョン・アンプラス/リンカーン・マーゼル/クリスティーン・フォレスト/エレイン・ナデュー/トム・サヴィーニ/ジョージ・A・ロメロ/リチャード・P・ルビンスタイン
1978年|アメリカ|96分|原題:Martin
フィールドワークス提供|ビーズインターナショナル配給
©1977 MKR Group Inc.

作品情報

アミューズメント・パーク
ザ・クレイジーズ
マーティン/呪われた吸血少年

2021年10月15日(金)より、〈東京〉 新宿シネマカリテにてロードショー
以降、〈大阪〉 シネマート心斎橋、 〈愛知〉 名古屋シネマテーク、 〈神奈川〉 横浜シネマリン、
〈沖縄〉 桜坂劇場ほかにて順次、『アミューズメント・パーク』とともに3作公開

公式サイト GAROMERO.COM

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