カンヌ国際映画祭に出品されたドキュメンタリー『マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白』(16)で世界に衝撃を与えたユン・ジェホ監督が、北朝鮮を逃れソウルにやってきた脱北者の女性がボクシングと出会い人生の再起をはかる姿を描いた感動作『ファイター、北からの挑戦者』が、11月12日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、ほか全国にて順次公開。ヒロインのジナがボクシングと出会い、生きる勇気を取り戻す姿を映し出した本作の予告編が完成した。

「韓国人は私たちを脱北者と呼ぶ――。血も涙もない人のように扱われています。北の人間というだけで」

先日の東京オリンピック2020で日本女子初となる金メダルを獲得した入江聖奈選手の活躍は言うまでもなく、近年、健康促進やストレス解消、ダイエット効果もある!と女性のあいだで大流行中のボクシング。

オリンピック効果、ならびに、コロナ禍のストレスや自粛疲れを吹き飛ばすためボクシングにハマる女性は最近さらに増えているというが、そんな空気に呼応するべく公開されるのが、『ファイター、北からの挑戦者』だ。

このたび公開となった予告編は、「韓国人は私たちを脱北者と呼ぶ――。血も涙もない人のように扱われています。北の人間というだけで」という主人公リ・ジナのセリフから始まる。

食堂で働く彼女は、共に脱北しながらも中国に残してきた父親のため、さらに金を稼ぐべく清掃の仕事を掛け持ちしようと、館長とトレーナーのテスが切り盛りするボクシングジムへと向かう。そこでリングに上がり館長とスパーリングする女性を目にしたジナは、ボクシングの魅力に目覚め、その才能を開花させていく。

予告編では、父親とジナを棄てて脱北した母との確執や、トレーナーのテスとの淡い恋模様も盛り込まれ、ジナが抱く苦悩とともに、新たな人生をスタートさせた彼女の勇気と希望も感じられる映像となっている。

作品情報

ファイター、北からの挑戦者
2021年11月12日(金)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー

【STORY】韓国、ソウル。ひとりの女が小さなアパートに辿り着いた。彼女は脱北者のリ・ジナ。休む間もなく食堂で働き出した彼女は、中国に残した父を呼び寄せるためより多くのお金を稼ごうと、清掃の仕事を掛け持ちすることにした。そこは館長とトレーナーのテスが2人で切り盛りするボクシングジムで、悲惨な過去と怒りを抱えて壁を作るジナに、館長とテスは静かに燃えるファイティングスピリットを感じ取る。グローブを渡されたジナは、次第にボクシングの世界にのめり込んでいくのだった――。

監督:ユン・ジェホ『マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白』  出演:イム・ソンミ『母なる証明』『愛の不時着』、オ・グァンロク『オールド・ボーイ』『太王四神記』、ペク・ソビン『Wish you〜僕の心の中 君のメロディー』『根の深い木』

2020年|韓国映画|韓国語|104分|シネスコ|5.1ch|英題:Fighter|日本語字幕:江波智子 
提供:ニューセレクト

配給:アルバトロス・フィルム 

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公式サイト:Fighter-movie.com

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