『007』シリーズ25作目にして最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』 でマドレーヌ・スワン役を演じているレア・セドゥが、ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグとの最後の撮影で「泣いてしまった」ことを明かした。ダニエル・クレイグは本作でボンド役からの引退を表明している。

Georges Biard, CC BY-SA 3.0 https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0, via Wikimedia Commons
レア・セドゥが演じるマドレーヌ・スワンは前作『007 スペクター』に初登場。ボンドのかつての敵の娘、またボンドの恋人であり、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』では彼女の存在が物語の大きなカギを握る。ボンドウーマンの続投はきわめて珍しいが、レア・セドゥの続投はダニエル・クレイグが希望したものだという。
「Daily Mail」紙のインタビューの中で、レア・セドゥは今回の作品について次のように語った。
「『007 スペクター』では、マドレーヌはより自分を守っていました。この作品では、彼女は自分の弱さを見せています。でもそれがある意味、より強くなることでもあるのです。彼女が心を開くと、ボンドも心を開きます。彼らは恋をしています。恋をしているときは、より傷つきやすくなるのは事実です。以前のボンドは、女嫌いで、女性は交換可能な存在でした。今のボンドは感情的です。彼はスーパーヒーローとは違います。欠点を見せるからこそ、人々は彼を愛するのです」
また「NME」のインタビューに登場したレア・セドゥはダニエル・クレイグとの最後の撮影について次のように振り返っている。
「これがダニエル・クレイグの最後のジェームズ・ボンドであることを知っていたので、とても感慨深いものがありました。彼は素晴らしいジェームズ・ボンドを作り上げました。私にとっては、まさに彼が私の世代のボンドなんです。彼はあまり感情を表には出しませんが、最後の撮影は彼にとっても大きなものだったと思います。私も(彼との別れは)とても悲しかったです。私もなるべく感情を出さないようにしていましたが、泣いてしまいましたね」
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は10月1日(金)より公開中。