ⓘ当サイトにはプロモーション(広告)が含まれています

黒人がアメリカで生きる過酷さを描いたエッセイ「世界と僕のあいだに」で全米図書賞を受賞し、コミック原作を担当した「ブラックパンサー」は映画化され大ヒット。今最も注目されるアメリカの才能が、奴隷制をテーマに挑んだ初長篇小説「ウォーターダンサー」が、新潮クレスト・ブックスから刊行された。

オプラ・ウィンフリーが絶賛し、「ニューヨークタイムズ」のベストセラー1位を記録

「黒人の肉体は自らの所有物ではない」「アメリカでは、黒人の肉体の破壊は伝統だ」など現代アメリカ社会の矛盾を、研ぎ澄まされた表現で抉ってきたジャーナリスト、タナハシ・コーツ。「アメリカにあって黒人であるとはどういうことか」を父が息子に語る形式で書いた『世界と僕のあいだに』(池田年穂訳)は、やや難解な内容にもかかわらず大ベストセラーとなり、全米図書賞を受賞。ノーベル賞作家トニ・モリスンからも「ボールドウィンの再来」と絶賛された。コーツはこの作品で作家としての評価を不動のものにした。

一方、コーツはヒップホップやアメコミといったサブカルチャーにも造詣が深く、原作を手がけたマーベルコミック『ブラックパンサー』がディズニーの伝説的CEOボブ・アイガー(当時)の目に止まり、映画化されて世界的大ヒット。同作ではアメコミらしい分かりやすいストーリーが展開され、黒人文化やそのルーツであるアフリカ文化がポジティブに描かれた。コーツはその後『キャプテン・アメリカ』の原作も手がけ、現在製作中の映画、黒人版『スーパーマン』でも脚本を務めるなど活躍の場を広げている。

こうした多彩な活動の延長線上に生まれたのが、本作『ウォーターダンサー』だ。絶望と希望、難解さとポップさというタナハシ・コーツの相反する個性がいかんなく発揮されている。

舞台は19世紀中盤のアメリカ・ヴァージニア州。黒人奴隷ハイラムは、美しい踊り手でもある奴隷の母と、奴隷主である白人の父とのあいだに生まれた。並外れた記憶力と祖母から受け継いだある神秘的な能力をあわせもつハイラムは、恋人と奴隷州から逃亡することを試みるが失敗。そこで黒人奴隷を逃すネットワーク「地下鉄道」の活動家に見出され、やがて自身もその活動に身を投じる。そして多くの奴隷たちの物語に触れるうち、自らの力の源である、失われた母の記憶を取りもどしてゆく――。

奴隷制や差別などテーマは重厚だが、映像的で、読者をぐいぐい引き込むエンターテインメント性がある。また、奴隷制という悲惨な歴史をそのまま描くのではなく、差別の背後にある、自分と他人を区別して優越しようとする人間の性(さが)を冷徹にみつめ、それにどう向き合い、克服していくべきなのかを問いかけているのも大きな特徴だ。

本書はオプラ・ウィンフリーが絶賛し、「ニューヨークタイムズ」のベストセラー1位を記録。すでに82万部を超えるベストセラーになっている。現代アメリカ文学を語る上でも欠かせない一冊になるはずだ。また本書はブラッド・ピットとオプラ・ウィンフリーが映画化権を取得。MGM、Plan B、Harpo Filmsによって製作が進んでいるという。

推薦のことば

いしいしんじ(作家)
グース川に架かる橋から馬車ごと落下した黒人青年ハイラムは、未知の力に救われ、運命の手で人生の先へ運ばれる。新しい家族、伴侶。命を賭した使命。ニグロ・スピリチュアルとはなにか、はじめて、はらわたの奥深くのみこめた。読んでいる間、たえまなく歌を、吐息を、血と汗を全身に浴びた。循環する声に巻きこまれ、はるか遠い記憶をめぐり巡った。そうして僕は知った。ひとは、ひとを渡す橋になり得ると。物語と歌こそ、その建材だと。橋の上ではいつも、青い光に包まれ、なつかしい誰かが水の踊りをおどっているのだと。

トニ・モリスン Toni Morrison(作家、ノーベル文学賞・ピュリッツァー賞ほか受賞)
ジェームズ・ボールドウィン亡きあと、私を苛んできた知的空白を埋めてくれるのは誰だろうとずっと思ってきた。それは、明らかにタナハシ・コーツだ。

オプラ・ウィンフリー Oprah Winfrey(アメリカの超人気司会者)
人生で読んだなかで最高の本の一冊。私は魅了され、打ち砕かれた。希望を感じ、感謝を感じ、喜びを感じた。タナハシ・コーツは素晴らしい作家だ。

著者紹介
Ta-Nehisi Coates(タナハシ・コーツ)

1975年、メリーランド州ボルティモアに生まれる。名門ハワード大学に入学するが、作家を志して中退。その後、ジャーナリストとしての活動を開始し、「アトランティック」誌の全米特派員を務める。同誌のカバーストーリー「賠償請求訴訟」によって、いくつもの賞を受け、ジャーナリストとしての地位を固める。2015年の『世界と僕のあいだに』は大ベストセラーになり、全米図書賞を受賞。ピュリッツァー賞、全米批評家協会賞でもファイナリストになる。マッカーサー基金の「天才奨学金」を授与される。その他の著書に『美しき闘争』『僕の大統領は黒人だった』など。本作が初の小説。現在は、妻、息子とともにニューヨーク市在住。

書籍情報

【タイトル】ウォーターダンサー(新潮クレスト・ブックス)
【著者名】タナハシ・コーツ
【訳者名】上岡伸雄
【発売日】9月28日
【造本】四六版・クレストカバー
【本体定価】3080円(税込)
【ISBN】978-4105901745
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/590174/

  • ブルーレイの売れ筋ランキング
  • DVD 外国映画の売れ筋ランキング
  • DVD 日本映画の売れ筋ランキング
  • ブルーレイ 外国映画の売れ筋ランキング
  • ブルーレイ 日本映画の売れ筋ランキング
  1. J-POP
  2. ラブロマンス
  3. J-POP
  4. J-POP
  5. J-POP
  6. J-POP
  7. J-POP
  8. J-POP
  9. アニメ
  10. UM_all
  11. 日本映画
  12. ミュージカル
  13. ファンタジー
  14. キッズアニメ・映画
  15. アニメ
  16. J-POP
  17. J-POP
  18. ファンタジー
  19. J-POP
    発売日 : 2025年06月25日
    価格 : ¥8,500
    新品最安値 :
    ¥8,500
  20. J-POP
  1. ミュージカル
  2. ファンタジー
  3. ファンタジー
  4. ミュージカル
  5. ファンタジー
  6. ファンタジー
  7. アクション
  8. ファンタジー
  9. アクション
  10. アクション
  11. ファンタジー
  12. ドラマ
  13. アクション
  14. アドベンチャー
  15. アクション
  16. ファンタジー
  17. ドラマ
  18. アクション
  19. ファンタジー
  20. アクション
    発売日 : 2025年04月23日
    価格 : ¥1,364
    新品最安値 :
    ¥1,364
  1. ラブロマンス
  2. ラブロマンス
  3. 日本映画
  4. ラブロマンス
  5. ラブロマンス
  6. ドラマ
  7. コメディ
    発売日 : 2025年06月04日
    価格 : ¥4,245
    新品最安値 :
    ¥4,245
  8. ドラマ
  9. ドラマ
  10. コメディ
    発売日 : 2025年06月04日
    価格 : ¥3,400
    新品最安値 :
    ¥3,400
  11. ドラマ
  12. ドラマ
  13. アクション
    発売日 : 1970年01月01日
    価格 : ¥5,500
    新品最安値 :
    ¥5,500
  14. ミステリー・サスペンス
    発売日 : 2025年04月25日
    価格 : ¥7,482
    新品最安値 :
    ¥8,499
  15. コメディ
    発売日 : 2025年05月28日
    価格 : ¥2,545
    新品最安値 :
    ¥2,545
  16. ラブロマンス
    発売日 : 2025年06月25日
    価格 : ¥5,680
    新品最安値 :
    ¥5,680
  17. ホラー
    発売日 : 2025年07月30日
    価格 : ¥5,253
    新品最安値 :
    ¥5,253
  18. アクション
  19. ドラマ
  20. ドラマ
  1. ミュージカル
  2. ミュージカル
  3. アクション
  4. アクション
  5. アクション
  6. ドラマ
  7. アクション
  8. アドベンチャー
  9. ドラマ
  10. アクション
    発売日 : 2025年04月23日
    価格 : ¥1,364
    新品最安値 :
    ¥1,364
  11. アクション
  12. ドラマ
  13. ドラマ
  14. アクション
  15. アクション
    発売日 : 2025年08月06日
    価格 : ¥4,582
    新品最安値 :
    ¥4,582
  16. アクション
  17. アクション
  18. ドラマ
  19. SF
    発売日 : 2025年03月05日
    価格 : ¥1,364
    新品最安値 :
    ¥1,364
  20. ホラー
  1. 日本映画
  2. ラブロマンス
  3. ドラマ
  4. コメディ
    発売日 : 2025年06月04日
    価格 : ¥4,245
    新品最安値 :
    ¥4,245
  5. ドラマ
  6. ドラマ
  7. ドラマ
  8. ミステリー・サスペンス
    発売日 : 2025年04月25日
    価格 : ¥7,482
    新品最安値 :
    ¥8,499
  9. ラブロマンス
    発売日 : 2025年06月25日
    価格 : ¥5,680
    新品最安値 :
    ¥5,680
  10. ホラー
    発売日 : 2025年07月30日
    価格 : ¥5,253
    新品最安値 :
    ¥5,253
  11. アクション
  12. アクション
  13. コメディ
    発売日 : 2025年05月28日
    価格 : ¥6,699
    新品最安値 :
    ¥6,699
  14. 特撮
  15. UM_all
    発売日 : 2024年12月27日
    価格 : ¥4,927
    新品最安値 :
    ¥4,878
  16. ドラマ
    発売日 : 2025年08月08日
    価格 : ¥4,088
    新品最安値 :
    ¥4,088
  17. 日本映画
    発売日 : 2025年08月20日
    価格 : ¥6,050
    新品最安値 :
    ¥6,050
  18. コメディ
    発売日 : 2025年05月28日
    価格 : ¥3,400
    新品最安値 :
    ¥3,400
  19. ヤクザ
    発売日 : 2018年04月24日
    価格 : ¥3,827
    新品最安値 :
    ¥3,827
  20. ミステリー・サスペンス
    発売日 : 2025年04月25日
    価格 : ¥4,122
    新品最安値 :
    ¥4,122

※表示されている情報・価格と異なる場合がございます。最新の情報・価格はAmazonの商品ページをご確認ください。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事