DUNE/デューン 砂の惑星』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が、次期『007』の監督を希望していることを明かした。ただし同時に、ダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンドのファンだという監督は「彼の後でボンドを再起動することは大変」だとも語っている。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ
"Denis Villeneuve" by Gage Skidmore is licensed under CC BY-SA 2.0
「ダニエル・クレイグは究極のジェームズ・ボンドです」

『メッセージ』『ブレードランナー 2049』などでその手腕を高く評価され、現代を代表する監督のひとりになったドゥニ・ヴィルヌーヴ。10月15日(金)より日本公開される最新作『DUNE/デューン 砂の惑星』も世界中から大きな期待を寄せられている一本で、クリストファー・ノーランなどと並んで「今もっとも新作が待ち望まれる監督」のひとりになっている。

MTVのポッドキャスト「Happy Sad Confused」に登場したヴィルヌーヴ監督は、現在世界中で大ヒットしている『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』はまだ見ていないことを明かしつつ、子どもの頃から『007』シリーズの大ファンであることを告白。いつか『007』を監督してみたいという願望を口にした。

「いつかジェームズ・ボンドの映画を作ってみたいと強く思っています。子どもの頃からずっと見てきたキャラクターですからね。ボンドには大きな愛着を持っています。でもダニエル・クレイグがやったことを受けて、(シリーズを)再起動するのは大変なことです。ダニエル・クレイグがボンドにもたらしたものは、とてもユニークで力強く、正直に言って比類なきものです。彼は究極のジェームズ・ボンドなのです。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』を見るのが待ちきれませんよ。実際には(『007』を監督するかどうかは)私にはわかりませんが、そうなれば名誉なことです。それは純粋に映画的な喜びとなるでしょう」

ダニエル・クレイグにとって最後のボンド映画となる『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』が公開された今、誰が次のボンドを務めるのか、そして誰が次回作の監督を務めるのかは多くの人の関心の的。ヴィルヌーヴ監督版のジェームズ・ボンドは映画ファンにとって夢の組み合わせの一つだ。この発言でそれが一気に現実味を帯びたとも言える。

もちろん『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』が好評を博している今、キャリー・ジョージ・フクナガ監督が続投する可能性もあるだろう。かつてはクリストファー・ノーラン監督が同じようにジェームズ・ボンド映画の監督をしたいと発言していたことも。いったい誰が次期ボンドの監督になるのか、答えが出るまでは様々な議論や憶測を呼ぶことになりそうだ。

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