一夜の悲劇を描いた超問題作『アレックス』を時間軸に沿ってギャスパー・ノエ監督自らが再編集した“逆転完全版”ともいえる『アレックス STRAIGHT CUT』の新ポスタービジュアルが解禁となった。ギャスパー・ノエ監督が日本公開のために自ら制作を手掛けたこだわりの新ビジュアルだ。これにあわせて、炎に包まれ燃える車の前で煙草をくゆらすギャスパー監督秘蔵写真も解禁された。

イタリアの至宝と呼ばれるモニカ・ベルッチが受ける暴力と、その復讐が招く一夜の悲劇を描いた『アレックス』は、2002年の第55回カンヌ国際映画祭最大の衝撃作と喧伝され、公式上映の際にはリアルかつあまりにも強烈な描写の連続に途中退場者が続出。全仏283館で拡大公開されるや否や動員60万人を記録し、イタリア、ベルギー、スイスでも驚愕の動員数を叩き出した伝説的作品。『アレックス STRAIGHT CUT』は監督自らが時間軸に沿った物語へと再構築し編集した“逆転完全版”とも言える作品だ。

このたび完成した新ビジュアルは、モニカ・ベルッチ演じるヒロインのアレックスが地下道内で曰くありげに佇み、これから待ち受ける残酷な運命を想起させるもの。
手掛けたのはギャスパー・ノエ監督本人で、日本公開のために忙しい合間を縫って作り上げた。本作のダークな部分をより連想させる印象的なものとなっている。ギャスパー・ノエ監督は日本の諺をリサーチして、本作を日本語で表すなら「一寸先は闇」と話している。

10月29日(金)より公開となる新宿武蔵野館ではオリジナル版の『アレックス』も同時上映が決定し、この新ビジュアルのポスターも特別に掲示される予定。それに先駆けて10月15日(金)開館時より、本作の世界観を味わえるような赤い不思議なディスプレイ空間が登場する。
鑑賞したものは誰も無傷ではいられない衝撃的な物語を映画館で体験してみよう。新宿武蔵野館では、2作品が鑑賞できるお得な2作品セット前売り券(全国共通・税込2,500円)も発売中。
アレックス STRAIGHT CUT
2021年10月29日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開
story
恋人のマルキュスと暮らし愛に満ちた幸せな日々を送るアレックス。ある日、共通の友人でありアレックスの元恋人のピエールと共にパーティーに呼ばれた。急な故障で車を出せなくなったピエールは不機嫌で、未だ未練があるアレックスに対しての愚痴が止まらない。そんな彼を受け流しながら地下鉄で会場に向う三人。
しかし、パーティーでハメを外すマルキュスと些細なことで口論になったアレックスは、心配するピエールを振り切り途中で帰ってしまう。一人で夜道を歩くアレックスはショートカットのために普段は使わない地下道で突然男に襲われ、激しく暴行を受け凌辱されてしまうのだった。変わり果てたアレックスの姿を見たマルキュスは、自責の念に駆られ絶望し、怒りに任せて犯人を探し出そうと夜の街を彷徨い、ピエールは落ち着かせようと同行する。
監督:ギャスパー・ノエ
出演:モニカ・ベルッチ ヴァンサン・カッセル ジョー・ブレスティア アルベール・デュポンテル 他
音楽:トーマ・バンガルテル
提供:キングレコード 配給:太秦 /R18+
【2020年/フランス/シネマスコープ/5.1ch/90分/DCP】
Ⓒ 2020 / STUDIOCANAL - Les Cinémas de la Zone - 120 Films. All rights reserved.
Photographer : EMILY DE LA HOSSERAY
▽公式HP
alex-straight.jp