エターナルズ』のクロエ・ジャオ監督が、『DUNE/デューン 砂の惑星』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のサポートに対して感謝を述べた。ヴィルヌーヴ監督とは友人同士で、『エターナルズ』の制作には彼の協力が欠かせなかったという。

クロエ・ジャオ
"Chloe Zhao" by Gage Skidmore is licensed under CC BY-SA 2.0
「IMAX撮影にあたって『DUNE/デューン 砂の惑星』を見てもいいかと彼に尋ねました」

『エターナルズ』は『ノマドランド』でアカデミー賞監督賞に輝いたクロエ・ジャオ監督がメガホンを取ったMCU最新作。ジェンマ・チャン、リチャード・マッデン、アンジェリーナ・ジョリーといったオールスターキャストが集結し、7000年にわたり人智を超えた力で人類を密かに見守ってきた10人の守護者「エターナルズ」の物語が紡がれる。いよいよ11月5日(金)より公開を迎えた。

この『エターナルズ』の制作の裏には、『DUNE/デューン 砂の惑星』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督による、 映画会社の枠を超えたサポートがあったようだ。ジャオ監督は、特にIMAX撮影に関して、ヴィルヌーヴ監督がどのように協力してくれたかを「The Hollywood Reporter」に語っている。

「私はドゥニ監督の大ファンであり、彼は私の友人なんです。パンデミックの影響で、私たちの作品は延期や移動があり、引き離されましたが、また同じ時期に一緒になりました。『エターナルズ』をIMAX撮影するにあたって、『DUNE/デューン 砂の惑星』を見てもいいかと彼に尋ねました。彼がIMAXで素晴らしい仕事をしているのは知っていたので、彼から学べると思ったのです。彼はとても寛大で、“イエス”と言ってくれました。また、他にも参考になるものを教えてくれました。尊敬している大好きな仲間がいて、一緒にこの状況を乗り越えられたこと、『DUNE』が公開されたベネチア国際映画祭で抱き合ったことは、私にとって大きな力になりました。彼は『エターナルズ』公開にあたってメッセージまでくれて、とても力が湧いてきます」

『DUNE/デューン 砂の惑星』はIMAX社全面バックアップのもと“究極の映画体験”が可能な「Filmed For IMAX」に認定された世界初の作品。また『エターナルズ』もMCUシリーズとしては初となる「Filmed For IMAX」作品だ。初めての試みをする中で、「先輩」であるヴィルヌーヴ監督の存在やサポートは、ジャオ監督にとって相当心強かったに違いない。

友人同士とはいえ、同時期公開のライバルにもなりうる相手に、快く作品や知識を披露したヴィルヌーヴ監督の姿勢は、ジャオ監督のコメントにもあるように「寛大」そのもの。切磋琢磨するふたりの強い信頼関係、お互いへのリスペクトが伝わってくる素敵なエピソードだ。

『エターナルズ』は11月5日(金)より公開中。

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