ハリー・ポッター』シリーズの1作目と2作目の監督を務めたクリス・コロンバスが、シリーズ3作目『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』で監督の座から降りる決断をした理由について語っている。

クリス・コロンバス
"Chris Columbus" by Lance Johnson is licensed under CC BY-NC 2.0
「こんなことをあと6年も7年も8年も続けるのは無理だと思いました」

『ホーム・アローン』や『ミセス・ダウト』などのファミリー・コメディの名手として知られるコロンバス監督は2001年に『ハリー・ポッターと賢者の石』のメガホンを取り、その後の世界的大ヒット・シリーズの礎を築いた。続く続編『ハリー・ポッターと秘密の部屋』でも監督を務めたものの、第3作『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』では監督の座を降り、プロデューサーとして名を連ねるだけにとどまった。

この決断の裏には何があったのだろうか。コロンバスは「The Hollywood Reporter」のインタビューの中で次のように明かしている。

「1作目『ハリー・ポッターと賢者の石』の撮影は160日と、とんでもなく長かったですね。撮影を終えてすぐに2作目『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の撮影に入り、これも160日かかりました。ざっと320日の連続撮影になります。 それで当時まだ幼かった子どもたちの成長を見ることができませんでした。こんなことをあと6年も7年も8年も続けるのは無理だと思いました。子どもたちが成長しても、私は彼らのことがわからないだろうと」

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『ハリー・ポッターと秘密の部屋』のプレミアで

これほど規模の大きい映画では特に、製作に多くの時間を割くことになる。ワークライフバランスを考えれば、これからの数年同じような生活を続けられない(『ハリー・ポッター』原作は7巻ある)というのが監督の当時の結論だったようだ。同時にそこには、世界的ベストセラーである「ハリー・ポッター」の映画化に失敗できないという大きなプレッシャーもあっただろう。

その後の第3作『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』では『天国の口、終りの楽園。』のアルフォンソ・キュアロンが監督に就任。コロンバスはプロデューサーに回り、その後もシリーズの監督を手がけることはなかった。それは彼にとっても、彼の家族にとっても最良の選択になったようだ。

「プロデューサーとしては、常にそこにいる必要はありません。1日に数時間だけ撮影現場にいればいいのです。会議に同席することもできますが、それは夕食に間に合うように帰宅し、朝、子どもを学校に連れて行くのに間に合うということです。そして第3作『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』が終了する頃には、私の家族はアメリカに戻る準備ができていました。彼らは友人に会いたがっていたので、別れを告げるには理にかなったタイミングだと感じたのです」

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