国立映画アーカイブ(東京都中央区)にて、上映企画「NFAJ所蔵外国映画選集 2021」が5月6日(木)より約三週間にわたって開催されることが決定した。

本特集では当館が所蔵する外国映画の中から、これまで上映する機会の少なかった映画を中心に、13作品(12プログラム)を上映。音声表現の様々な可能性を探る創意に満ちたトーキー初期の『予審』『脱走者』といった作品から、第二次世界大戦の緊迫をダイレクトに伝える戦中の傑作『戦火の大地』、また戦後に「赤狩り」でハリウッドを追放された映画人が残した異色作『地の塩』、さらにこれらの映画を見ていたかもしれない、映画が大好きな青年を描いた90年代アメリカのインディペンデント映画の必見作『イン・ザ・スープ』まで、幅広くラインナップ。世界各国の映画を35mmフィルムで楽しめるこの機会をお見逃しなく。

上映プログラム

12プログラム(13作品)※上映作品はすべて日本語字幕付き
1『予審』(1931年、ローベルト・ジーオトマク、ドイツ)
2『制服の処女』(1931年、レオンティーネ・ザーガン、ドイツ)
3『春の驟雨』(1932年、パウル・フェヨシュ、ハンガリー・フランス)
4『脱走者』(1933年、フセヴォロド・プドフキン、ソ連)
5『旅する人々』(1938年、ジャック・フェデー、ドイツ)
6『続・深夜の歌声』(1941年、馬徐維邦、中国)
7『戦火の大地』(1944年、マルク・ドンスコイ、ソ連)
8『諜報員』(1947年、ボリス・バルネット、ソ連)
9『2エーカーの土地』(1953年、ビマル・ラーイ、インド)
10『世界大藝術家シリーズ ピアノ篇 アレクサンドル・ブライロフスキイの華麗なるワルツ』(1936年、マックス・オフュルス、フランス)/『たそがれの女心』(1953年、マックス・オフュルス、フランス・イタリア)
11『地の塩』(1954年、ハーバート・J・ビーバーマン、アメリカ)
12『イン・ザ・スープ』(1992年、アレクサンダー・ロックウェル、アメリカ・日本・ドイツ・フランス・スペイン・イタリア)

本特集の見どころは3つ!
1
1990年代アメリカを代表するインディペンデント映画『イン・ザ・スープ』を上映!

昨年の東京国際映画祭でも上映された新作『愛しい存在』(2020)など、現在も旺盛に活躍しているアレクサンダー・ロックウェル監督の代表作『イン・ザ・スープ』を上映。本作は、サンダンス映画祭グランプリ(1992)に輝き、90年代のアメリカ・インディペンデント映画を象徴する1本となった。スティーヴ・ブシェミと、ジョン・カサヴェテス作品でも有名なシーモア・カッセル、映画『フラッシュダンス』(1983)で一躍有名になったジェニファー・ビールスの主演3人の名演と素敵なダンスシーンをお見逃しなく!

2
キャスト全員が女性のドイツ映画『制服の処女』を35mmフィルムで!

女性同士の恋心と、抑圧的な教育制度を描いた『制服の処女』は、監督、原作者、そして出演者が全員女性という大変珍しいドイツ映画。日本でも当時、川喜多かしこの尽力により公開され大ヒットし、1933年の『キネマ旬報』外国映画1位にもなった名作。ぜひ35mmフィルムでの上映で楽しもう。

3
世界各国の名作や珍しい作品などを一挙に鑑賞!

フランス、ドイツ、ハンガリーといったヨーロッパの映画から、アメリカ、ソ連、インド、中国の作品まで、幅広く揃った本特集。有名作に加えて、上映機会の希少な作品も多くラインナップされているので、これまでご覧になったことのない国の作品もこの機会にぜひ鑑賞できるチャンス。とくに、のちにハリウッドに渡りフィルム・ノワールを中心に活躍したローベルト・ジーオトマク(ロバート・シオドマク)監督の『予審』(1931)は、国立映画アーカイブ所蔵の可燃性フィルムを不燃化して作製したニュープリントでの上映となる。ぜひこの貴重な機会に鑑賞しよう。

企画概要

企画名:NFAJ所蔵外国映画選集 2021 (Foreign Films Selection from the NFAJ Collection 2021)
会期:2021年5月6日(木)~5月23日(日) ※月曜休館
会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU(2階)
HP:https://www.nfaj.go.jp/exhibition/foreignfilms2021/
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)

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