米「バラエティ」が2022年・第94回アカデミー賞作品賞の現時点での有力候補予測を発表した。アカデミー賞の前哨戦とされている全米映画俳優組合賞(SAG賞)のノミネート発表、英国アカデミー賞(BAFTA)のロングリスト発表を受けての最新予想だ。アカデミー賞のノミネートは2022年2月8日(現地時間)に発表。授賞式は3月27日(現地時間)に行われる予定。

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作品賞の有力候補のトップに挙げたのは、ケネス・ブラナー監督が幼少期を投影した自伝的作品『ベルファスト』(3月日本公開)。アカデミー賞の前哨戦の一つ、第46回トロント国際映画祭では最高賞の観客賞を受賞。昨年の同賞受賞作『ノマドランド』もアカデミー賞作品賞を受賞しており、現時点で大本命の一本と目されている。
二番手は『ピアノ・レッスン』のジェーン・カンピオンが監督、ベネディクト・カンバーバッチが主演を務める『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(Netflixにて独占配信中)。先日発表された全米映画俳優組合賞では『ハウス・オブ・グッチ』とともに最多タイ候補に挙がるなどこちらも賞レースを席巻中だ。
三番手にはサンダンス映画祭の史上最多受賞&史上最高額落札のニュースで世界を沸かせた感動作『コーダ あいのうた』(1月21日日本公開)を選んでいる。日本でもいち早く鑑賞した著名人などから絶賛の声が続出し、先日発表された全米映画俳優組合賞のキャスト賞の候補になるなど、賞レースの台風の目となっている。
予想は現時点のもので、今後の各賞の結果次第で再び順位は変動することになりそうだ。現在作品賞の有力候補トップ10として挙げられている作品は以下の通り。
1 ベルファスト
2 パワー・オブ・ザ・ドッグ
3 コーダ あいのうた
4 ドリームプラン
5 DUNE/デューン 砂の惑星
6 ウエスト・サイド・ストーリー
7 リコリス・ピザ
8 マクベス
9 ドント・ルック・アップ
10 007/ノー・タイム・トゥ・ダイ