世界の繊維産業を支えるバングラデシュの縫製工場で働く女性たちのヒューマンドラマ『メイド・イン・バングラデシュ』(4月16日公開)の予告編が完成した。過酷な現場で働き、家族を養う女性が、環境を改善すべく立ち上がる姿が描かれている。

日本にも溢れる数多くのファストファッション。それらのアパレルブランドを支えるのがバングラデシュの首都ダッカのおびただしい数の縫製工場だ。縫製工場労働者の80%が女性で、平均年齢は25歳。本作は、その過酷な労働環境と低賃金に、たったひとりの女性が立ち向かっていく物語。バングラデシュの気鋭女性監督ルバイヤット・ホセインが3年以上のリサーチを経て、10代半ばからバングラデシュの労働闘争に関わってきたダリヤ・アクター・ドリの実話を元に完成させた。
今回解禁された予告編は、世界のファッション界を支えるバングラデシュの首都ダッカの縫製工場が映し出されるところから始まる。その労働者のほとんどが女性。彼女たちは一日1650枚のTシャツを作りながら、ひと月の稼ぎがTシャツ2、3枚分という低賃金で働かされている。
主人公シムはそんな状況を変えるべく、法律の本を読み、労働組合を結成しようとする。周囲からは「捕まるぞ」「考え直せ」と忠告されるが、彼女の意思は揺るがない。最後は「私たちはここにいる」というメッセージで幕を閉じる。
『メイド・イン・バングラデシュ』は4月16日(土)岩波ホールほか全国順次公開。
メイド・イン・バングラデシュ
2022年4月16日(土)岩波ホールほか全国順次公開
監督:ルバイヤット・ホセイン
撮影:サビーヌ・ランスラン『アンジェリカの微笑み』
出演:リキタ・ナンディニ・シム/ノベラ・ラフマン
協力:大阪アジアン映画祭
(2019年/フランス=バングラデシュ=デンマーク=ポルトガル/カラー/95分 英題:Made in Bangladesh)
配給:パンドラ
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