本年度の第94回アカデミー賞にて最多11部門12ノミネートされ、大本命の一本と呼び声の高い話題作『パワー・オブ・ザ・ドッグ』の原作本が角川文庫から好評発売中。

「『エデンの東』や『ブロークバック・マウンテン』を髣髴とさせる」などとメディアも絶賛

『パワー・オブ・ザ・ドッグ』は『ピアノ・レッスン』のジェーン・カンピオンが監督、ベネディクト・カンバーバッチが主演を務めるNetflix映画。1920年代のアメリカ・モンタナ州を舞台に、カリスマ的な牧場主フィル・バーバンクをめぐる緊迫した人間関係を描く。

第79回ゴールデングローブ賞では、作品賞(ドラマ部門)、監督賞(ジェーン・カンピオン)、助演男優賞(コディ・スミット=マクフィー)の3部門で受賞。第94回アカデミー賞では最多11部門12ノミネートされ、現在作品賞をはじめとする主要部門の本命の一本と目されている。

本作とあわせて注目を浴びているのがトーマス・サヴェージによる原作本『パワー・オブ・ザ・ドッグ』。各メディアから「『エデンの東』や『ブロークバック・マウンテン』を髣髴とさせる」(ガーディアン紙)、「時と場を完璧に再現し思い起こさせる」(ボストン・グローブ紙)と絶賛を浴びている。

1920年代、モンタナ州。快活で賢い兄フィルと地味な弟ジョージは牧場を共同経営する裕福な兄弟だ。ジョージの前に不幸な初婚を経たローズが現れ、二人が結婚したことで、家族に亀裂が入ってゆく。露わになる本心、剥き出しになる人間の弱さ、立ちはだかる西部の論理。そして物語は、衝撃の結末を迎える!

美しい大自然のなか、アメリカ社会のタブー、飲酒・人種差別・同性愛に斬り込み、世界の絶賛を得た幻の名作。映画とあわせて必読の一冊となっている。

文庫情報

パワー・オブ・ザ・ドッグ

著者:トーマス・サヴェージ
訳者:波多野理彩子
発売:2021年8月24日(月)
定価:968円(880円+税)

パワー・オブ・ザ・ドッグ (角川文庫) - アマゾン

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