『イップ・マン 最終章』などを手掛ける香港映画界の鬼才ハーマン・ヤウ監督が放つアクション『バーニング・ダウン 爆発都市』(4月15日公開)で主演を務めるアンディ・ラウのインタビューが到着した。

「今回は大部分が野外ロケだったんだ。爆破シーンを多く撮るためにね」

本作は香港映画の“限界突破”に挑んだアクション映画。記憶を失った男フォンが、香港全土を揺るがす核爆弾テロに挑む。主演は香港随一のスター俳優アンディ・ラウ。ラウ・チンワン、ニー・ニーらの共演で、監督は『八仙飯店之人肉饅頭』から『イップ・マン 最終章』まで、多岐に渡るジャンルで話題作を生み出してきた鬼才ハーマン・ヤウ。

本作が爆弾処理を題材にしている点について、アンディ・ラウは「この作品には、爆弾を解体するための特殊な言葉や用語がたくさん登場するんだ。爆弾処理の専門家には大きく分けて2つのラインがあって、一人は爆弾解除担当で、もう一人は全体を分析する責任者であり、解体の補助作業をする。対爆スーツは時代とともに絶えず改良されていくんだけど、40キロ以上あるから大変だったよ。爆弾処理の過程においては、予想外のことが起きると、心理的な変化も生じてしまう。救助は必ずしも自己犠牲ではない。それが本作のテーマでもあるんだ」と語る。

撮影でいちばん大変だったのは、ほとんどが野外ロケだったことだという。「セットを作ると制作費が膨らむ。だが、ロケは時間がかかる。今回は大部分が野外ロケだったんだ。爆破シーンを多く撮るためにね。ただ、香港では撮影で借りることが出来ない場所が沢山あるから大変だったよ。この映画を作るのはとても楽しかったし、とても思い出に残るものになった」。

また、アクションシーンに関しては「爆弾を解体するシーンもいくつかあるし、本格的な格闘シーンもある。何度やっても成功しないとキツくなるけどね。調子がいいときは褒めてくれて、そうでないときは見守ってくれる。周囲の励ましがあれば何でもできるよ。作品のなかで、左足を失った後に、現場に復帰しようと努力するシーンがあるんだけど、フォンはあらゆる面において回復するために必要なだけ時間をかけて徹底的にトレーニングをやるんだ。私自身が負傷してリハビリをしていた時にも、実は同じような行為を全部やっていたんですよ」と、過去の自身のリハビリ生活と重ね合わせて語った。

そして、「テロ組織『復生会』には『死んでも生き返る』というスローガンがあってそれは、『新しい世界、新しい人生』を復活させたいっていう意味なんだ。彼らは典型的なテロリストとは違う。一見凶暴に見えるんだけど、社会のあらゆる要因を含んでいるんだ」と、記憶を失った元爆弾処理班のフォンと彼を取り巻く元同僚、元恋人だけでなく、テロ組織「復生会」のメンバーの思惑も複雑に絡み合っていることを語っている。

『バーニング・ダウン 爆発都市』は4月15日(金)より全国公開。

作品情報

バーニング・ダウン 爆発都市
2022年4月15日(金)より、シネマート新宿・心斎橋ほか全国ロードショー

STORY
爆弾処理班に所属するフォンは、数々の事件を解決してきたエースだったが、爆発に巻き込まれ左足を失ってしまう。恋人や同僚の助けもあり、義足とは思えないほど身体機能が回復するが、上層部はフォンの現場復帰を認めなかった。仕事一筋で生きて来たフォンは自暴自棄になり、警察を辞めて姿をくらませる。そのフォンが、テロ組織「復生会」によるホテル爆破事件の現場で、重体の状態で発見される。容疑者として病院に収容されたフォンは尋問を受けるが、爆発の影響で過去の記憶を失っていた。そこに、フォンを救い出すべく復生会が乗り込んでくる。「なぜテロ組織が俺を助けるのか―?」フォンは病院から抜け出しひとりで逃亡するが―。

出演:アンディ・ラウ『インファナル・アフェア』、ラウ・チンワン『レクイエム 最後の銃弾』、ニー・ニー『悟空伝』
監督・脚本:ハーマン・ヤウ『イップ・マン 最終章』/アクション監督:ニッキー・リー『新ポリス・ストーリー』
2020年/香港・中国映画/中国語(広東語)/121分/シネスコ/5.1ch/字幕:伊藤あゆみ/映倫G
原題:拆彈專家2/英題:SHOCK WAVE 2/提供:ニューセレクト

配給:アルバトロス・フィルム

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公式サイト burning-down.com

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