『イングロリアス・バスターズ』『ジャンゴ 繋がれざる者』で二度オスカーを受賞している名優クリストフ・ヴァルツが、次回作でハリウッドの伝説的巨匠ビリー・ワイルダーを演じる。

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米「Deadline」の報道によれば、その新作のタイトルは『ビリー・ワイルダー&ミー(原題)』(Billy Wilder & Me)。イギリスの小説家ジョナサン・コーが2020年に出版した原作「Mr Wilder & Me」を基に、有名なハリウッド監督ビリー・ワイルダーのもとで働くことになる女性の青春物語を描く。
1930~80年代まで50年以上にわたって映画界で活躍したビリー・ワイルダーは『サンセット大通り』(1950)『麗しのサブリナ』(1954)『七年目の浮気』(1955)『お熱いのがお好き』(1959)『アパートの鍵貸します』(1960)など数々の名作を生み、今なお世界中の映画人に多大な影響を与えている巨匠。本作ではワイルダーが晩年の作品『悲愁』を撮影していた1977年夏のギリシャでの出来事が描かれるようだ。

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製作には『ラストエンペラー』など名だたる映画を手がけてきた映画プロデューサー、ジェレミー・トーマス、監督に『クィーン』などの名匠スティーヴン・フリアーズ、脚色に『ファーザー』のクリストファー・ハンプトンと豪華な布陣。フリアーズとハンプトンは『危険な関係』『わたしの可愛い人 シェリ』に続くタッグとなる。
ヴァルツはこのプロジェクトについて「ビリー・ワイルダーは『朝起きられるように夢を持たなければならない』と言いました。この映画がまさに私にとってのそれになるはずです」とコメントしている。
撮影は来春からギリシャなどで開始される予定。主人公の女性を含むそのほかのキャスティングは近日中に発表されるという。