『母という名の女』『或る終焉』のミシェル・フランコ監督作で、第77回ヴェネツィア国際映画祭で審査員大賞を受賞したディストピア・スリラー『ニューオーダー』が渋谷シアター・イメージフォーラムで絶賛公開中。このたび、本作の特別映像第二弾が解禁となった。

「最悪だけど最高」「胸糞映画だけど今見るべき」「映画の中の出来事は現実で起こり得る」

第77回ヴェネツィア国際映画祭で審査員大賞など2冠を受賞しながらも、各国の映画祭で激しい賛否両論を巻き起こした本作は世界が嫌悪し括目した、今そこにある“悪夢”を描くディストピア・スリラー。監督を務めたのは長編デビュー作から4作品連続でカンヌ国際映画祭に正式出品され、コンペティション部門での脚本賞を含む3冠に輝いてきたメキシコの俊英ミシェル・フランコ。広がり続ける経済格差とそれがもたらす社会秩序の崩壊、今まさに我々が直面している危機的状況を描く。

先週末公開された本作は、朝日新聞、読売新聞、毎日新聞と、各新聞でも大きく映画評が掲載され高評価を得ているほか、映画レビューサイトFilmarksでは、『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』や『オフィサー・アンド・スパイ』などを抑えて初日満足度ランキング第1位を獲得した。Twitter等のSNSには「最悪だけど最高」「胸糞映画だけど今見るべき」「映画の中の出来事は現実で起こり得る」など続々とクチコミが寄せられている。

このたび解禁された本編映像第二弾は、何者かに解禁されている主人公マリアンが、「16番」と番号で呼び出されるところから始まる。

額に“16”と書かれたマリアンにカメラが向けられ、身代金要求のための映像が撮影される。マリアンは泣きながら両親へ「この人たちに従って」と呼びかける。背後からはかすかに悲鳴や泣き声が聞こえる。この先、彼女を待ち受ける極限の恐怖は想像を絶するものだった……。

『ニューオーダー』は渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開中。

作品情報

ニューオーダー
2022年6月4日(土)、渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

STORY
夢に見た結婚パーティー。マリアンにとって、その日は人生最良の一日になるはずだった。裕福な家庭に生まれ育った彼女を祝うため豪邸に集うのは、着飾った政財界の名士たち。一方、マリアン宅からほど近い通りでは、広がり続ける貧富の格差に対する抗議運動が、今まさに暴動と化していた。その勢いは爆発的に広がり、遂にはマリアンの家にも暴徒が押し寄せてくる。華やかな宴は一転、殺戮と略奪の地獄絵図が繰り広げられる。そして運良く難を逃れたマリアンを待ち受けていたのは、軍部による武力鎮圧と戒厳令だった。電話や通信網は遮断され、ついさっきまで存在していたはずの法と秩序は崩壊、日常が悪夢に変わる。だが、“最悪”はまだ始まったばかりだ。

監督・脚本:ミシェル・フランコ 出演:ネイアン・ゴンザレス・ノルビンド、ディエゴ・ボネータ、モニカ・デル・カルメン
2020年/メキシコ・フランス/スペイン語/86分/シネマスコープ/5.1ch/字幕翻訳:平井かおり/原題:NUEVO ORDEN(英題:NEW ORDER)/配給:クロックワークス/PG12

© 2020 Lo que algunos soñaron S.A. de C.V., Les Films d’Ici

公式サイト https://klockworx-v.com/neworder/

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