第74回カンヌ映画祭コンペティション部門に出品、アカデミー賞®にも2度輝いた名優ショーン・ペン監督最新作『FLAG DAY(原題)』が、邦題『フラッグ・デイ 父を想う日』として2022年冬、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開されることが決定した。

家族の絆が今この時代を生きる私たちの胸を熱くする驚愕の実話

『ミスティック・リバー』『ミルク』で主演俳優としてアカデミー賞®を受賞し、監督作『イントゥ・ザ・ワイルド』が同賞2部門にノミネートされたショーン・ペンが構想15年をかけ、監督・主演を果たした本作は、大好きな父親が実は犯罪者だったという衝撃の実話の映画化。原作はジャーナリストのジェニファー・ヴォーゲルが2005年に発表した回顧録「Film-Flam Man: The True Story Of My Father‘s Counterfeit Life」。ペンが自身の監督作に出演したのはこれが初めてとなる。

1992年、全米にショッキングなニュースが流れる。アメリカ最大級の贋札事件の犯人であるジョン(ショーン・ペン)が、裁判を前にして逃亡したのだ。彼にはジェニファー(ディラン・ペン)という娘がいた。父の犯罪の顛末を聞いたジェニファーは、こうつぶやく──「私は父が大好き」。

史上最高額の贋札を非常に高度な技術で偽造したジョンとは、いったいどんな男だったのか? 父の素顔を知っても愛情は変わらなかった娘との関係とは? ジェニファーが幼い頃から「平凡な日々を見違えるほど驚きの瞬間に変えた」父との思い出を宝物のように貴い、だからこそ切ない日々がひも解かれていく──。

ショーンが演じるジョンの娘ジェニファーには彼の実娘であるディラン・ペン。ディランが本作の脚本を初めて読んだのは15歳の時で、父からの15年間にも及ぶ説得に応じて出演を決意。ヒーローのような父への憧れがその実像を知ることで反抗心へと変わり、もがきながらも自立した結果、弱さや矛盾に満ちた父への愛情を深めてゆく娘を多彩な感情表現で見事に演じきった。

タイトルの『フラッグ・デイ』とは、6月14日のアメリカ国旗制定記念日のこと。国旗制定記念日は全米が祝福し、この日に生まれた父ジョンは、自分は生まれながらにして祝福されていると感じ、特別な存在として成功する当然の権利があると信じていた。

それは彼の人生を大きく左右し、父と娘の重要な日になる。家族の絆──それは温かく正しいものだけではなく、問題を抱えた不完全な人間を愛することができる美しさでもあると、観る者の心を激しく揺さぶる真実の物語。

作品情報

フラッグ・デイ 父を想う日
2022年冬、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開

監督:ショーン・ペン 出演:ディラン・ペン、ショーン・ペン 原作:「Film-Flam Man: The True Story Of My Father‘s Counterfeit Life」
2021年/アメリカ/英語/112分/カラー/ビスタ/5.1ch/原題:FLAG DAY/日本語字幕:松浦美奈/PG-12/配給:ショウゲート 

© 2021 VOCO Products, LLC

公式サイト flagday.jp

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