フランスで大ヒットを記録した日本原作のアニメーション映画『神々の山嶺(いただき)』(7月8日公開)の予告編が解禁された。あわせて、東野幸治、松本大洋、小島秀夫、石塚真一、久住昌之ら各界の豪華著名人から応援コメントが続々と到着した。
夢枕獏(作)、 谷口ジロー(画)の傑作漫画「神々の山嶺」のアニメ映画化がついに実現。「登山家マロリーはエベレスト初登頂に成功したのか?」登山史上最大の謎の鍵を握る一台のカメラと孤高のクライマー・羽生。そして、彼を追うカメラマン・深町が初登頂の謎に迫りながら前人未到の冬季エベレスト南西壁無酸素単独登頂に挑む姿を描く。
本作の完成を願いながら惜しくも2017年にこの世を去った、谷口ジロー自身も製作に参加。大ヒットアニメーション映画『ウルフウォーカー』の製作チームと共に7年の歳月をかけ、熱い人間ドラマと実写では再現不可能な命がけの登攀シーンを圧巻の映像で表現。作品はフランスのアカデミー賞に当たるセザール賞で見事アニメーション映画賞を受賞。同国で大ヒットを記録し今回、ついに堂々日本凱旋上映が決定。公開にあたり堀内賢雄、大塚明夫、逢坂良太、今井麻美といった日本を代表する豪華声優陣が吹き替えを務め世界初のアニメ版に息吹を吹き込んだ。
SNSでは「今年NO.1が出た!」「強烈な没入感」「圧倒的な自然描写」と言った声が上がり、日本中がこの究極のアニメ映画の誕生にすでに熱狂中。
そんな中、このたび本予告が解禁。「高く、さらに高く、登り続ける。だが、なんのために?」という堀内賢雄演じる深町誠の問いかけから始まり、孤高のクライマー羽生とカメラマン深町が繰り広げる冒険ドラマの幕開けを予感させる。
大塚明夫演じる羽生丈二の「一度、山を覚えたら取り憑かれる」というセリフを証明するかのように、羽生は暴風、雪崩、雷の過酷な状況の中、地上8848mにそびえ立つエベレストに果敢に挑む。圧倒的かつ壮大なスケールで描かれるエベレスト登山の様子は、臨場感溢れる描写で、氷点下50度を感じさせるかのような没入感を与え、観るものも羽生や深町と一緒にエベレスト登頂に挑んでいるかのように体感させる。
あわせて解禁された場面写真では、羽生の挑戦を記録しようとカメラで追う深町の様子や、岩間を飛び越え、雪崩から必死に逃げるなど、本予告さながら雪山の過酷さが伝わってくる様子が描かれている。
あわせて、原作者の夢枕獏に続き、東野幸治、松本大洋、小島秀夫、石塚真一、久住昌之ら豪華各界著名人から本作に熱いコメントが寄せられた。
登山好きが高じてテレビやYOUTUBEで番組を持つ東野幸治は「そこには山に取り憑かれた漢たちがしっかりと描かれていました!皆さんも私と同じ選ばれし目撃者になりましょう!」と、登山に挑む2人の姿に絶賛のコメント。
原作ファンであり、自身も漫画で多くのファンを魅了する松本大洋は「獏さんと谷口さんという 大きな二つの頂きに挑んだスタッフの心意気を、ひしひしと感じました。 エベレストと東京を描く色彩がとても美しく、クライマーたちは物悲しく格好良かった。」、小島秀夫は「人は何故、山に登り続けるのか?何故、物創りを続けるのか?本作はその答えを暗示するだけでなく、映画界における挑戦でもある。フランス映画界のクリエーター達が“アニメーション”という新たな登攀ルートで、「神々の山嶺」という北壁の登頂に成功した! 」、石塚真一は「フランスでこんなにも愛されているのだなあ、と感じる圧倒の映像でした。孤高の美しさにグッときた。ありがとうフランス!! 」と、フランスのクリエイター陣のエベレスト登頂の如く険しいアニメーション化プロジェクトの実現を賞賛した。
孤独のグルメで谷口ジローとコラボレーションをしている久住昌之からは「静かで、険しく、美しい。音楽の豊かさにも、嫉妬心さえ覚えました。」、坂本眞一からは、「小説によって言語化され、漫画によって可視化された8000メートル峰の凍りつくような死の恐怖を、アニメーションならではの手法で否が応にも「体感」させられてしまう映画。」、夏目房之介は、「圧倒的な雪山描写と淡々と刻まれる手や足の演出。私は飽きずに惹きこまれた。高所恐怖にも少しなったぞ。」と、それぞれ絶賛の声が届いた。コメント全文・一覧は以下にて。
『神々の山嶺(いただき)』は7月8日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開。
コメント一覧 五十音順、敬称略
石塚真一 (漫画家)
谷口ジロー、夢枕獏両氏の「神々の山嶺」は、フランスでこんなにも愛されているのだなあ、と感じる圧倒の映像でした。
何度も歯を食いしばった。そして、孤高の美しさにグッときた。ありがとうフランス!!
久住昌之 (漫画家・音楽家)
驚いた。谷口さんの絵の「神々の山嶺」は、絶対に映像化できないと思っていました。しかし、漫画からも独立した、素晴らしいアニメ作品に仕上がっていた。静かで、険しく、美しい。音楽の豊かさにも、嫉妬心さえ覚えました。
小島秀夫 (ゲームクリエイター)
人は何故、山に登り続けるのか?何故、物創りを続けるのか?本作はその答えを暗示するだけでなく、映画界における挑戦でもある。雪山登攀の過酷さ、危うさ、美しさの再現は、小説や漫画とは違い、実写映画では難しいからだ。そんな中、フランス映画界のクリエーター達が“アニメーション”という新たな登攀ルートで、「神々の山嶺」という北壁の登頂に成功した!これは快挙だ!原作ファンとしても感無量!
坂本眞一 (漫画家)
小説によって言語化され、漫画によって可視化された8000メートル峰の凍りつくような死の恐怖を、アニメーションならではの手法で否が応にも「体感」させられてしまう映画。生命の存在すら許さない神々の領域への挑戦はあまりに絶望的だ。この世の全てを擲ち、雪煙舞う山頂を目指す挑戦者達の鋭い眼光が僕を睨みつける。「お前は何の為に生きているのか」と。
夏目房之介 (フリーライター、マンガ批評家)
夢枕獏、谷口ジローの傑作『神々の山嶺』のアニメーション化である。が、それを意識しないでいいと思う。圧倒的な雪山描写と淡々と刻まれる手や足の演出。私は飽きずに惹きこまれた。高所恐怖にも少しなったぞ。
東野幸治 (芸人)
名作「神々の山嶺」がなんとアニメ映画化!
そこには山に取り憑かれた漢たちがしっかりと描かれていました!映画の終盤からは漢たちの息遣いに耳を傾け無事を祈りましょう!皆さんも私と同じ選ばれし目撃者になりましょう!
松本大洋 (漫画家)
獏さんと谷口さんという
大きな二つの頂きに挑んだスタッフの心意気を、ひしひしと感じました。
エベレストと東京を描く色彩がとても美しく、クライマーたちは物悲しく格好良かった。
神々の山嶺
2022年7月8日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
STORY
「登山家マロリーがエベレスト初登頂を成し遂げたかもしれない」といういまだ未解決の謎。その謎が解明されれば歴史が変わることになる。カメラマンの深町誠はネパールで、何年も前に消息を絶った孤高のクライマー・羽生丈二が、マロリーの遺品と思われるカメラを手に去っていく姿を目撃。深町は、羽生を見つけ出しマロリーの謎を突き止めようと、羽生の人生の軌跡を追い始める。やがて二人の運命は交差し、不可能とされる冬季エベレスト南西壁無酸素単独登頂に挑むこととなる。
監督: パトリック・インバート
原作:「神々の山嶺」作・夢枕獏 画・谷口ジロー(集英社刊)
日本語吹き替えキャスト:堀内賢雄 大塚明夫 逢坂良太 今井麻美
2021年/94分/フランス、ルクセンブルク/仏語/1.85ビスタ/5.1ch/原題:LE SOMMET DES DIEUX /吹替翻訳:光瀬憲子
配給:ロングライド、東京テアトル
© Le Sommet des Dieux - 2021 / Julianne Films / Folivari / Mélusine Productions / France 3 Cinéma / Aura Cinéma
公式サイト longride.jp/kamigami/
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