A24作品を始め数々の話題の映画のビジュアルを手がける気鋭のアートディレクター・石井勇一による『わたしは最悪。』(7月1日公開)の特別ビジュアルポスター6種が解禁された。あわせて、グラフィックデザイナー・AICONによるイラストコラボポスター1種も解禁となった。
本作は、第94回アカデミー賞で国際長編映画賞、脚本賞にノミネート、第74回カンヌ国際映画祭女優賞受賞など世界中で絶賛され、映画ファンを虜にしているノルウェー発の異色作。学生時代は成績優秀で、アート系の才能や文才もあるのに、「これしかない!」という決定的な道が見つからず、いまだ人生の脇役のような気分の女性ユリヤの恋と成長の物語だ。
このたび公開されたWEB、そして一部劇場限定の特別ビジュアルは合計7種。ファッション、広告、グラフィックを始め、ロングヒットを続けた映画『花束みたいな恋をした』や、『mid90s』『ライトハウス』などのA24作品、ほか数多くの話題の映画のアートディレクションも手がける気鋭のアートディレクター石井勇一が手がけるのは、劇中、自分の様々な感情に翻弄されていくユリヤの様々な表情をメインにデザインされた合計6種。
本作を読み解くためのキーワード“LOVE” “OBSESSION”“CONFUSION”“MAGIC HOUR”“DELIGHT”“CHOICE”とそれぞれに名付けられたこの一連のビジュアルは、フォントを始め、レイアウト、個々のスチールの印象が全く異なるにも関わらず、ユリヤの心情の変化が一連のストーリーのように見るものに訴えかけ、インパクトを残すものに仕上がっている。
このビジュアルについて石井は「ああは人に言ってしまったけど、色々と思い付きでファッションや興味も心変わりしてしまう(主人公・ユリヤの)様に、ビジュアルパターンのロゴ表情も敢えて全く変えています」「タイトルロゴとしての機能性もさることながら、全体の顔を文字で隠して覆うことによる彼女自身への鬱屈感や苦しさ、また自分自身が決して何者でもないといった匿名性を持たせる為のダブルミーニングとしてデザインしています」と明かす。
加えて「これからの時代における本来の自分らしさ。気が付けば自己を見失い周りの人の為に生きてしまっていたなんて良く聞く話。そんなこととは無縁な等身大の彼女によるとてつもなくリアルで生々しく、決して他人事ではない解像度で魅せてくれる自分らしさとは。観るまでは、まさかこんな気持ちになるとは思いもしなかった」「まさに最悪で最高なギフト映画」と本作にコメントも寄せている。
イラストをメインに添えたビジュアルは、クラシカルかつ新たな切り口から描かれる作品でその独自の世界観が注目され、国内外での展示をはじめ、アパレルブランドとのコラボレーションなど幅広く活動するグラフィックデザイナーAICONによるもの。
思い悩むユリヤの内面と表情を、独特のウェーブのラインで繊細に表現し、シンプルでありながらも哲学的なデザインとなっており、そんなコラボアートを石井勇一がロゴなどを加え、ポスターに仕上げた。
『わたしは最悪。』は7月1日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ他全国順次ロードショー。
石井勇一(アートディレクター)より本作に寄せてコメント
これからの時代における本来の自分らしさ。
気が付けば自己を見失い周りの人の為に生きてしまっていたなんて良く聞く話。そんなこととは無縁な等身大の彼女によるとてつもなくリアルで生々しく、決して他人事ではない解像度で魅せてくれる自分らしさとは。観るまでは、まさかこんな気持ちになるとは思いもしなかった、まさに最悪で最高なギフト映画。
ビジュアル含めて宣材物として特に意識したのは、とにかくリアルで等身大な彼女自身をそのまま打ち出すということ。いわゆる決められた構図の決められた表情ではなく、不安の中にあるひたむきに真っ直ぐを見つめる視線。普段、私たちが何気なくしているリアルな自分の表情こその人生が詰まっている美しさです。
ああは人に言ってしまったけど、色々と思い付きでファッションや興味も心変わりしてしまう様に、ビジュアルパターンのロゴ表情も敢えて全く変えています。紙面としては、タイトルロゴとしての機能性もさることながら、全体の顔を文字で隠して覆うことによる彼女自身への鬱屈感や苦しさ、また自分自身が決して何者でもないといった匿名性を持たせる為のダブルミーニングとしてデザインしています。
劇場パンフレットも同様のコンセプトから、派生した全く視点を変えた仕様の装丁になっていますので、お楽しみにです!
【AICON】
Twitter. @aiconworks
HP https://buy.and-art.co.jp/blogs/artists/aicon
わたしは最悪。
2022年7月1日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ他全国順次ロードショー
STORY
学生時代は成績優秀で、アート系の才能や文才もあるのに、「これしかない!」という決定的な道が見つからず、いまだ人生の脇役のような気分のユリヤ。そんな彼女にグラフィックノベル作家として成功した年上の恋人アクセルは、妻や母といったポジションをすすめてくる。ある夜、招待されていないパーティに紛れ込んだユリヤは、若くて魅力的なアイヴィンに出会う。新たな恋の勢いに乗って、ユリヤは今度こそ自分の人生の主役の座をつかもうとするのだが──。
監督:ヨアキム・トリアー 『テルマ』(17)、『母の残像』(15)
出演:レナーテ・レインスヴェ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー
原題:Verdens verste menneske
英題:The Worst Person In The World
2021 /ノルウェー、フランス、スウェーデン、デンマーク/カラー/ビスタ/5.1ch デジタル/128 分/字幕翻訳:吉川美奈子/後援:ノルウェー大使館
配給:ギャガ
© 2021 OSLO PICTURES - MK PRODUCTIONS - FILM I VÄST - SNOWGLOBE - B-Reel – ARTE FRANCE CINEMA
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