ミュージカル映画『ムーラン・ルージュ』が2001年5月9日にカンヌ国際映画祭で上映されてから20周年。これを受けて監督のバズ・ラーマンがインタビューで当時を振り返った。ユアン・マクレガーが演じた主人公の一人クリスチャン役は、当初ヒース・レジャーにほとんど決まりかけていたという。

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カンヌ国際映画祭でのバズ・ラーマン監督、ニコール・キッドマン、ユアン・マクレガー

「それはとても美しいシーンでした」

最初にキャスティングが決まったのはヒロインのサティーヌ役を演じたニコール・キッドマン。そして相手役の候補の一人としてやってきたのがヒース・レジャーだった。ふたりには13歳の年齢差があった。news.com.auの取材に対し、バズ・ラーマンは当時の状況を次のように語っている。

「若いヒース・レジャーがこの役に挑むなら(当時彼は20歳だった)、クリスチャンを若くする可能性もありました。実際にニコール・キッドマンとヒースに一緒に演じてみてもらったんです。それはとても美しいシーンでした。しかし最終的には、ヒースはやはり若すぎるということになりました」

監督の目から見てヒース・レジャーとニコール・キッドマンには確かな相性の良さがあったという。しかし2人の年齢差に悩んだバズ・ラーマンは、ユアン・マクレガーを候補として考え始めた。ユアンとニコールの年齢差は3歳だった。

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ヒース・レジャー

『ブロークバック・マウンテン』でヒース・レジャーと共演したジェイク・ギレンホールも候補だった

「私はユアンに会い、ニコールに会い、ふたりのボーカルを頭の中で組み合わせました。本当の意味でふたりに決まったのは、彼らがシドニーで出会い、初日のリハーサルを行ったときでした。ふたりは最高でした。ユアンはニコールの完璧なパートナーでした。ロマンチックな関係を演じるふたりの化学反応はとても重要です。間違ってしまうと取り返しがつきません」

このあと映画がアカデミー賞作品賞・主演女優賞を含む8部門にノミネートされるなど高い評価を受け、ニコール・キッドマンとユアン・マクレガーの二人の名演と歌声が象徴的なものになったのはご存じの通り。しかしヒース・レジャーが演じるクリスチャンも見てみたかったというのは映画ファンの正直な気持ちかもしれない。

またじつは『ブロークバック・マウンテン』でヒース・レジャーと共演したジェイク・ギレンホールもクリスチャン役の候補に挙がっていた。しかし彼もまたヒースとほとんど変わらない年齢ゆえに、同じ理由でクリスチャン役に選ばれることはなかったようだ。

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ジェイク・ギレンホールとヒース・レジャー

もしヒースが演じていたら、もしジェイクが演じていたら…そんな視点で改めて『ムーラン・ルージュ』を見てみるのも面白いかもしれない。

バズ・ラーマン監督は次回作としてエルヴィス・プレスリーの伝記映画を監督する。2022年6月3日に全米公開される予定だ。

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