『ポセイドン・アドベンチャー』他数々の名作を生みだした小説家ポール・ギャリコの原作「ハリスおばさんパリへ行く」をアカデミー賞®ノミネート女優レスリー・マンヴィル主演で映画化した『ミセス・ハリス、パリへ行く』が11月18日(金)に全国公開されることが決定した。あわせてティザーポスターが解禁された。

物語の舞台は1950年代、ロンドン。戦争で夫を亡くした家政婦がある日働き先で 1 枚の美しいドレスに出会う。それは、これまで聞いたこともなかった、クリスチャン ディオールのドレス。450ポンドもするというそのドレスに心を奪われた彼女はパリへディオールのドレスを買いに行くことを決意する。新しい街、新しい出会い、そして新しい恋…夢をあきらめなかった彼女に起きる、素敵な奇跡とは? 見た人誰もがミセス・ハリスから勇気をもらえる、この冬一番のハッピーストーリーだ。
主演は『ファントム・スレッド』(2017)でアカデミー賞®助演女優賞にノミネートされたイギリスの名女優、レスリー・マンヴィル。そしてディオールで働くマネージャー役にはフランスが誇る大女優、イザベル・ユペール。英仏二人の名女優が共演する中、フランスのアカデミー賞といわれるセザール賞の常連、ランベール・ウィルソンや「ハリー・ポッター」シリーズでおなじみのジェイソン・アイザックスらベテラン俳優に加え、「エミリー、パリへ行く」(Netflix)で一躍人気が出たリュカ・ブラヴォー、「シスター戦士」(Netflix)で主演を務めたアルバ・バチスタなど、多彩な俳優陣が顔をそろえている。
監督は、長編、短編、ドキュメンタリーなどで監督、プロデューサー、脚本も手掛けるアンソニー・ファビアン。本作でも、脚本、プロデューサーも務める多才ぶりを発揮し、ドレスに恋をする女性の少女のようなトキメキをファンタジックに描きだしている。
7月15日(金)より公開がスタートした全米では、『ソー:ラブ&サンダー』『ミニオンズ フィーバー』『トップガン マーヴェリック』など夏の大作がひしめく中、1000 館以下の公開作で唯一トップ10にランクイン。さらに2週目も10位を記録し、好調な成績をあげている。映画評論サイト Rotten Tomatoes では、観客、評論家ともに 90%を超える高評価となっており、ロングランが期待されている。
本作を語る上で最も重要なのが、ディオールのドレスの数々。今まで全くドレスに縁のない生活を送ってきたハリスも一目で恋に落ちた、そんなドレスをデザインしたのは、『クルエラ』(2021)をはじめ 3 度のアカデミー賞®に輝く、ジェニー・ビーヴァン。1950年代のパリを舞台に、当時女性の服に革命を起こしたといわれるクリスチャン ディオールが手がけたデザインを克明に再現したメゾンでのファッションショーのシーンは必見だ。
このたび解禁されたティザーポスターは、ロンドンにいるハリスが湖面上に映り、パリで憧れのドレスを着ている夢の姿が現れる、というロマンティックな絵柄になっている。果たして、彼女は実際にドレスを買い、着ることができるのか…!? 本編への想像が膨らむビジュアルとなっている。
本作の字幕監修を担当したのは、元 VOGUE JAPAN の編集長でファッションジャーナリストの渡辺三津子。このたびコメントも到着した。
渡辺三津子コメント
「一着のドレスは人生を変える魔法を持つ」。その真実を軽やかに描いたこの作品は、私の仕事の原点を思い出させてくれる楽しい出会いでした。また、制限のある字幕でどこまでファッション界の雰囲気を伝えることができるかは、難しくも新鮮な経験となりました。“夢”の中にこそあるかけがえのない喜びを感じてもらえたらうれしいですね。

ミセス・ハリス、パリへ行く
2022年11月18日(金)、TOHO シネマズ シャンテほか全国ロードショー
監督・脚本: アンソニー・ファビアン
キャスト:レスリー・マンヴィル(『ファントム・スレッド』)、イザベル・ユペール(『ピアニスト』『エル ELLE』)、ランベール・ウィルソン、アル
バ・バチスタ、リュカ・ブラヴォー、エレン・トーマス、ジェイソン・アイザックス
字幕監修:渡辺三津子(ファッションジャーナリスト)
原題:『Mrs. Harris Goes to Paris』
配給:パルコ ユニバーサル映画
© 2022 Universal Studios