ドロップアウトした若者たちの青春を『ザ・デクライン』(81)のペネロープ・スフィーリス監督が描くパンク・ムービー最重要作『反逆のパンク・ロック』(8月26日公開)の日本版予告編が完成した。あわせてペネロープ・スフィーリス監督より日本公開に向けたメッセージ動画も到着した。

本作はパンク・ドキュメンタリー映画の最高峰といわれる『ザ・デクライン』(81)、興行収入1億ドル突破の『ウェインズ・ワールド』(92)の監督ペネロープ・スフィーリスが B 級映画の帝王ロジャー・コーマンのもとで撮り上げた長編劇映画デビュー作。俳優ではなく多くの本物のパンクスたちをキャストに起用し、現レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーは LA のパンク・ロックバンド FEAR のリー・ヴィングの家にたむろしていたところを監督に発見され本作で映画デビュー、「Mike B. the Flea」の名でクレジットされている。日本では未公開、DVD 発売やテレビ放送で終わっていたが、制作から 39 年を経て、最新のデジタル・ニューマスターで初公開となる。
家族ともうまくいかず、世の中のものすべてが無意味に思え家を出た街の孤児たちは、自身のことを T.R.(The Rejected=拒否された脱落者)と呼び、毎夜さらなる仲間を求めて集い、パンク・ロックに酔いしれる日々を過ごす。そんななか、T.R.たちを嫌悪し街からの排除を求める住民たちとの対立は次第に激化、T.R.たちは追い詰められていく。激しいパンク・ロックとともに、自らのアイデンティティを模索する T.R.たちは、そのやり場のない怒りをついに爆発させるのだった…。
今回解禁された日本予告編は、若かりし頃のフリー(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)のセリフから始まる。
次々と仲間が集まりながらも、その暴力的な若者たちの行動に街の住民たちとの対立は激化。次第に追い詰められてゆく“T.R.”たち。彼らの下した“決断”とは? 予告編にはアメリカ西海岸が生んだハードコア・パンク・バンド T.S.O.L.のライヴの様子も収録されている。
あわせて日本公開に向けてペネロープ・スフィーリス監督よりビデオメッセージが寄せられた。監督は「本作はパンクロッカーの友人たちと撮りました。俳優ではなく、本物のパンクスです」と明かし、「フリー(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)によると、本作は世界中で“パンク・ロックのバイブル”と呼ばれているそうです」と話しており、本作が映画史におけるパンク・ムービーの最重要作であることがわかる。
『反逆のパンク・ロック』は8月26日(金)より新宿シネマカリテにて公開。9月16日(金)よりシネ・リーブル梅田、9月23日(金)よりアップリンク京都にて、以降全国順次公開となる。





反逆のパンク・ロック
2022年8月26日(金)より新宿シネマカリテにて公開
9月16日(金)よりシネ・リーブル梅田、9月23日(金)よりアップリンク京都にて、以降全国順次公開
1983 年シカゴ国際映画祭・最優秀長編デビュー作賞受賞
(1983 年|アメリカ|96 分|G|日本劇場未公開|原題:①SUBURBIA ②REBEL STREETS ③THE WILD SIDE)
監督・脚本:ペネロープ・スフィーリス
製作:ロジャー・コーマン
音楽:アレックス・ギブソン
撮影:ティム・サーステッド
編集:ロス・アルバート、マイケル・オレクシンスキー
ライヴ映像:T.S.O.L..、ヴァンダルズ、DI
出演:クリス・ペダーソン、ジェニファー・クレイ、ビル・コイン、フリー、アンドリュー・ピース
キングレコード提供|ビーズインターナショナル配給
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