これまでに3作が作られている「ビフォア」シリーズのジュリー・デルピーが、“4作目を断った”という報道を否定したと米Varietyが報じている。

"Julie Delpy at the San Francisco Apple" by Steve Rhodes is licensed under CC BY-NC-SA 2.0
9年おきに作られてきた人気シリーズ、2022年はちょうど9年目に当たるが…

リチャード・リンクレイター監督、イーサン・ホークとジュリー・デルピー主演の「ビフォア」シリーズは、『恋人までの距離(ディスタンス)』(原題:Before Sunrise/95)『ビフォア・サンセット』(04)『ビフォア・サンライズ』(13)からなるラブストーリー。劇中と現実の時間経過が同じなのが特徴で、第1作ではアメリカ人のジェシーとフランス人のセリーヌの運命的なウィーンでの出会い、第2作ではパリでの再会、第3作では夫婦となり子供にも恵まれた二人がギリシャでバカンスを過ごす姿が描かれている。本シリーズは9年ごとに発表されており、2022年がちょうどその9年目に当たる。

Varietyのオンラインインタビューに応じたデルピーは、先日フランスの報道機関がデルピーがこのプロジェクトから手を引いたと報じられたことに対し、“4作目の製作は行われていなかった”と否定。2作目以降、リンクレイター監督、イーサン・ホークと共に脚本を手掛けてきたが、4作目については3人とも“いい作品ができない”という結論に至ったとのこと。
「私たちはケンカしたわけではなく、仲が悪いわけでもない。ただいいアイデアが思いつかなかっただけなの」。

Embed from Getty Images Embed from Getty Images

左からリチャード・リンクレイター監督、ジュリー・デルピー、イーサン・ホーク。写真は1作目『恋人たちの距離』当時(上)と3作目『ビフォア・ミッドナイト』公開後(下)

また、あるアイデアについて3人でやりとりしたこともあったが、誰もそれを気に入らなかったという。「私たちは無理強いはしないと約束している。いいアイデアが見つからないのに、なぜ無理をして悪い4作目を作るのかしら」と語っている。

ここ最近は、主演・製作・共同監督を務めるNetflixドラマシリーズ『On the Verge(原題)』の製作で多忙を極めていたデルピー。本作は40代から50代半ばの刺激的な女性たちが描かれる全12話からなるコメディだという。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事