“フランスのスパイク・ジョーンズ”の異名をとるフランスの鬼才カンタン・デュピュー監督最新作『地下室のヘンな穴』(9月2日公開)の猫登場シーンを集めた本編映像が解禁された。主人公の前に意味深に現れるナゾ猫が可愛すぎる映像だ。

ナゾ猫はこの穴の秘密を握るのか、握っていないのか!?

殺人タイヤの『ラバー』、鹿革男の狂気『ディアスキン 鹿革の殺人鬼』などの異色作、怪作で知られ、新作ごとに同国でスマッシュヒットを記録している仏映画界で最も注目されるオンリーワンの鬼才カンタン・デュピュー監督の最新作は、「時間軸が半日進み、肉体が3日若返る」という微妙すぎるパワーを持ったヘンな穴をめぐる物語。この穴にハマったせいで、平凡な夫婦の、胸の奥底に封印していた欲望、衝動が呼び覚まされていく。ナンセンスなまでにバカバカしい設定が、あれよあれよという間に現実味を獲得していくストーリー展開に引き込まれずにいられない。本国で監督史上最大のヒットを叩き出した。

不思議な世界へ誘う案内係として様々な映画に登場する生き物たち。『不思議の国のアリス』でアリスを穴に引き込む白ウサギ。『となりのトトロ』ではメイが小トトロと中トトロを追いかけて穴に落っこちる。不思議な穴にはいつも可愛らしい生き物の誘導がつきものだ。中でも猫は物語の重要な鍵として、さらには主役として、数々の名作映画に登場する。本作にもそんな猫映画の系譜に連なる最高にキュートな猫が登場する。

本作の夫婦が出会うのは白とグレーの毛並みが綺麗なナゾ猫。外堀や庭の廃車のボンネットなどを我が物顔でうろつく姿は、まさに古株の住人。もちろん、不動産屋と夫婦しか知らないはずの謎の穴についても知っているようで…夫婦の家に勝手に入ってきては地下室のヘンな穴に直行。新参者の夫婦より、この穴の秘密を知っているようだ。

今回初解禁となる本編映像は、ナゾ猫が登場する2つのシーン。夫はある日、猫が自分たちの家に入ってきて迷わず地下室に向かい、穴の上で何かを訴えかけるかのように鳴いたと妻に語る。猫は何を伝えようとしたのだろうか…?

さらに、シーンは変わって、夫がナゾ猫を自ら地下室に連れて行き穴の上に乗せ、反応を探る場面。夫の気持ちとは裏腹にすまし顔でナゾ猫は何も反応しない。ナゾ猫の気まぐれに振り回される夫婦。ナゾ猫はこの穴の秘密を握るのか、握っていないのか!? と言うよりも、この猫、とにかく可愛いすぎる!

猫にも注目の映画『地下室のヘンな穴』は9月2日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町他 全国公開。

作品情報

地下室のヘンな穴
2022年9月2日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町他 全国公開

STORY
緑豊かな郊外に建つモダニズム風一軒家の下見に訪れた中年夫婦のアランとマリー。購入すべきか迷う夫婦に怪しげな不動産業者がとっておきのセールスポイントを伝える。地下室にぽっかり空いた“穴”に入ると「12時間進んで、3日若返る」というのだ。夫婦は半信半疑でその新居に引っ越すが、やがてこの穴はふたりの生活を一変させていく……。

監督・脚本:カンタン・デュピュー
出演:アラン・シャバ、レア・ドリュッケール、ブノワ・マジメル、アナイス・ドゥムースティエ
2022年/フランス・ベルギー/仏語・日本語/74分/シネスコ/カラー/5.1ch/英題:Incredible But True /日本語字幕:高部義之
配給:ロングライド

© ATELIER DE PRODUCTION - ARTE FRANCE CINÉMA - VERSUS PRODUCTION – 2022

公式サイト https://longride.jp/incredible-but-true/

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