世界で絶賛されたインドの教育プログラム誕生に情熱を捧げた男の奇跡の実話を映画化した『スーパー30 アーナンド先生の教室』が9月23日(金)より新宿ピカデリー他、全国順次ロードショー。本作の主演を務めるのは、2018年に“世界で最もハンサムな男性ランキング”で6位となったインド映画界きっての大スター、リティク・ローシャン。彼が行った壮絶な役作りとは?

本作は、2003年にインドの片田舎で始めた教育プログラム“スーパー30”で世界を変えた一人の男、アーナンド・クマールの真実の物語。貧困に夢を奪われながらも、世界を変えようと奮闘する男の情熱と、劣悪な環境でも諦めない30人の生徒たちの学ぶことの喜びをエンタテイメント性豊かに描き、学ぶ権利の本質、身分制度と格差社会の問題も浮き彫りにしていく。

本作の主人公、アーナンド・クマールはいまなおインドの教育界で大きな影響力を持つ実在の人物。1973年にインド:ビハール州で貧しい家庭に生まれた彼は、数学の才能に恵まれ、論文がケンブリッジ大学の専門誌に掲載されたことから入学が許可されたものの、費用を工面することができず留学の道を諦めざるを得なかった。父親が亡くなった後、彼は家計を支えるためパーパル(豆煎餅のようなもの)売りになっていたが、やがて塾の人気講師となり、1992年、天才的数学者ラーマーヌジャンの名をとった「ラーマーヌジャン数学学院」を設立し数学を教え始める。
2003年、才能はあっても、貧困により授業料が払えない若者のために、教育プログラムSUPER30をスタート。その運営資金は政府や企業、個人から寄付を受け取らず「ラーマーヌジャン数学学院」から得られる収益を当てている。その功績は、政府や州から多くの教育賞を受賞し、雑誌にも多く取りあげられた。ドイツ「フォークス誌」は、優秀な人間を育てる人物の一人に選び、イギリス「モノクル誌」は、世界で活躍する20人の先駆的な教育者の一人に選出している。
そんな「現代の偉人」を演じることになったのが、インド映画界きってのスーパースター、リティク・ローシャン。2019年のボリウッド映画興行No.1を記録して日本でも公開された『WAR ウォー!!』などアクション映画やラブロマンスを中心に、バキバキの肉体美と彫刻の様に整った顔立ちを活かして活躍を見せてきたが、本作ではその溢れるスターオーラを消し、実在の人物であるアーナンド氏をリアルに演じている。

本作について「この映画は希望の映画だ。脚本を読んだ時、やらなければならないと感じた」と語る彼は、実在の人物を演じるにあたって、肌の色を濃くして、体重を増やし、本人の声を何度も聞き、ビハール訛りのヒンディー語を習得するため、毎日2時間から3時間の特訓をしたという。その役者魂を注ぎ込んだ熱演に注目だ。
『スーパー30 アーナンド先生の教室』は9月23日(金)全国順次ロードショー。
スーパー30 アーナンド先生の教室
2022年9月23日(金)全国順次ロードショー
出演:リティク・ローシャン『WAR ウォー!!』 ムルナール・タークル アーディティヤー・シュリーヴァースタヴァ パンカジ・トリパーティ
監督:ヴィカース・バハル
配給:SPACEBOX 宣伝:シネブリッジ
原題:SUPER30/2019年/インド/ヒンディー語/シネスコ/154分
Phantom Films, N&G Ent, Reliance Ent, HRX Films.
公式サイト spaceboxjapan.jp/super30