『勝手にしやがれ』(59)『気狂いピエロ』(65)などフランス映画界に新しい波(ヌーヴァルヴァーグ)を呼んだ監督の一人、ジャン=リュック・ゴダールが2022年9月13日に死去した。享年91。

ジャン=リュック・ゴダール
Gary Stevens, CC BY 2.0 https://creativecommons.org/licenses/by/2.0, via Wikimedia Commons
フランスのマクロン大統領は「国の宝を失った」とコメント

ゴダールは故フランソワ・トリュフォー、エリック・ロメールらとともに若き日に映画批評活動を開始。短編映画を製作するようになり、59年に初の長編『勝手にしやがれ』を監督。これがベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞。一躍時の人となった。その後も『女は女である』(61)『女と男のいる舗道』(62)『はなればなれに』(64)『気狂いピエロ』(65)『アルファヴィル』(65)『中国女』(67)『ウイークエンド』(67)といった野心作を次々発表。

この後、67年に商業映画との絶縁を宣言。68年のカンヌ国際映画祭をトリュフォーらと中止に追い込む事態が発生。これを機にヌーヴェルヴァーグの仲間たちとの映画作家、政治主張の差もはっきりしてきてこれまでの関係を断つ。ここからしばらくゴダールは映画を政治的メッセージの発信手段としている。

そして79年の『勝手に逃げろ/人生』で商業映画に復帰。80年代は『パッション』(82)『カルメンという名の女』(83)など精力的に新作を生み出すように。88年から『ゴダールの映画史』と題し、映画草創期から始まる世界の映画史全体をふりかえるビデオ作品(劇場でも上映)に力を注いだ。21世紀になってからも『愛の世紀』(01)『アワーミュージック』(04)『イメージの本』(18)などを世に送り出してきた。2010年にはアカデミー賞名誉賞を受賞している。

フランスのエマニュエル・マクロン大統領はゴダール監督を「ヌーヴェルヴァーグの最も象徴的な映画監督」と呼び、フランスは「国の宝」を失ったとコメントした。

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