ギリシャを代表する大女優として知られるイレーネ・パパスが2022年9月14日に亡くなったことがギリシャ文化省などから発表された。享年93(96説あり)。アルツハイマーを患っていたという。

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「イレーネ・パパスは映画や舞台でギリシャの美を体現した」
パパスは王立演劇学校に通い、51年に映画デビュー。61年にハリウッドの大作『ナバロンの要塞』に出演し、国際派女優に。『その男ゾルバ』(64)『Z』(69)『1000日のアン』(69)『ザ・メッセージ』(76)『華麗なる相続人』(79)『予告された殺人の記録』(87)などギリシャ以外の製作国作品に多数出演し、世界的に名を知られる。
他に『エレクトラ』(62)『オリンポスの詩』(69)『トロイアの女』(71)『イフゲニア』(78)『エボリ』(79)『砂漠のライオン』(81)『エレンディラ』(83)『眠れぬ夜のために』(84)『コレリ大尉のマンドリン』(01)『永遠の語らい』(03)など多くの作品に出演。イレーネという名前は「平和」という言葉に由来しているとか。
2004年にマーロン・ブランドが亡くなった後、パパスはイタリアの新聞のインタビューで2人がロマンチックな関係にあったことを明かしている。
ギリシャのリナ・メンドーニ文化大臣は「イレーネ・パパスは映画や舞台でギリシャの美を体現し、ギリシャ人らしさの光る国際的な女優でした」とその死を悼むコメントを発表した。
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