ポール・ギャリコの名作『ミセス・ハリス、パリへ行く』(角川文庫)の新装版が10月24日(月)に発売される。本作を実写映画化する『ミセス・ハリス、パリへ行く』は11月18日(金)より全国公開。

何歳になっても夢をあきらめない勇気と奇跡の物語

60歳になる家政婦さんが、勤め先で震えるほど美しいディオールのドレスに出会い、一目ぼれし、必死でお金を貯めてパリに仕立てに行くという物語。翻訳は児童翻訳小説を多く訳してきた亀山龍樹。川端康成を師事した、昭和の名訳者だ。

本作は1967年に刊行された、亀山龍樹訳の『ハリスおばさんパリへ行く(旧題)』を、タイトルを新たにした新装版。ポール・ギャリコファンの間でも名作と名高く、長きにわたって復刊を切望されていた作品。

また、映画評論家の町山智浩による解説も掲載。当時の社会状況をもとに、本作にどんな思いがこめられていたかを丁寧に読み解いている。

1950年代のロンドン。ハリスおばさんはもうすぐ60歳の通いの家政婦。夫を亡くし、質素な生活を送っている。ある日、勤め先の衣装戸棚でふるえるほど美しいクリスチャン・ディオールのドレスに出会う。今まで身なりなど気にしてこなかったが、自分もパリでドレスを仕立てようと決意し、必死でお金をためることに。やがて訪れたパリで待つのは、新しい出会い、冒険、そして恋?

何歳になっても夢をあきらめない勇気と奇跡の物語。読めば温かい感動があなたをつつむこと間違いなしだ。

著者プロフィール

ポール・ギャリコ
1897年、ニューヨーク生まれ。コロンビア大学卒。デイリー・ニューズ社でスポーツ編集者、コラムニスト、編集長補佐として活躍。退社後、英デボンシャーのサルコムの丘で家を買い、グレートデーン犬と23匹の猫と暮らす。1941年に第二次世界大戦を題材とした『スノーグース』が世界的なベストセラーとなる。1944年にアメリカ遠征軍の従軍記者に。その後モナコで暮らし、海釣りを愛した。生涯40冊以上の本を書いたが、そのうち4冊がミセス・ハリスの物語だった。1976年没。

亀山龍樹(かめやま・たつき)
1922年佐賀県生まれ。東京帝国大学文学部印度哲学科卒業。戦後、英米児童文学の翻訳や創作を多数発表。訳書に、スターリング・ノース『はるかなるわがラスカル』、ポール・ギャリコ「ミセス・ハリス」シリーズ、R・スチーブンソン『宝島』他。著書に、『宇宙海ぞくパブ船長』『ぞうのなみだ』『インド・インカ古代史考』『古代文字のひみつ』『世界の文化遺産 1 インド編』他。1980年没。

書誌情報

ミセス・ハリス、パリへ行く(角川文庫)

著:ポール・ギャリコ 
訳:亀山 龍樹
発売:2022年10月24日 
定価: 990円(本体900円+税)
ISBN:9784041130247
発行:株式会社KADOKAWA

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