A24史上最も美しく、最も壮大なダーク・ファンタジー『グリーン・ナイト』(11月25日公開)に画家・絵本作家のヒグチユウコ、「Fate」シリーズ原作者の奈須きのこ、映画好き芸人のこがけん、映画評論家の蓮實重彦ら各界トップランナーたちから絶賛コメントが到着した。また少女漫画家の山田南平らの描き下ろしイラストも解禁された。
イラスト:左から、たけもとあかる(イラストレーター)、山田南平(少女漫画家)、ニヘイサリナ(アニメーション作家)
14世紀の作者不明の叙事詩「サー・ガウェインと緑の騎士」は、「指輪物語」の作家J・R・R・トールキンが現代英語に翻訳し、広く読まれてきた。この原典を、『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』のデヴィッド・ロウリー監督が深い愛と敬意をもって大胆に脚色。過酷な自然界へと挑む冒険と幻想的で奇妙な旅を通して、自分の内面へと向き合っていく若者の成長物語を、示唆に富んだ斬新で濃度の高い魅惑的な映像で描き出す。
アーサー王の甥として恵まれた環境で怠惰な日々を送る主人公サー・ガウェインを演じるのはデヴ・パテル。まだ正式な騎士ではなく未熟でどこか頼りないガウェインが、クリスマスの残酷な“遊び事(ゲーム)”から1年後、未知の世界へと挑んでゆく姿を魅力的に演じる。『ミッドサマー』や『ライトハウス』などジャンル映画をアートの域まで高めてきたA24が贈る、初の本格ファンタジーだ。
いち早く本作を鑑賞した各界トップランナーたちから絶賛のコメントが寄せられた。かねてよりデヴィッド・ロウリー監督の才能を高く評価してきた映画評論家の蓮實重彦は「新鋭デヴィッド・ロウリーのこの新作は、21世紀のハリウッドが実現した最初の、ことによったら最後になるかもしれない傑作というほかない」と大絶賛。各方面から絶大な支持を受ける画家・絵本作家のヒグチユウコは「夢の中の2時間」と語り、映画を堪能した。
アーサー王伝説をモチーフとする作品は映画や文学などに限らずゲームも数多くあるが、ゲーム業界から「Fate」シリーズ原作者として知られるシナリオライター・小説家の奈須きのこから「これは胸躍る冒険ではなく、胸を裂く巡礼の旅」、ゲームクリエイターの小島秀夫からは「高純度な世界観、絵画的なルック、荘厳な音楽!右脳で体感する映像美学による幻想冒険譚!」、ゲームデザイナーの上田文人からは「喩えるならバターではなくハーブ…そんなところがA24らしい良い映画です」などと様々な表現でコメントが寄せられた。
お笑い業界からは、映画好き芸人のこがけんから「オーマイガー…なんて面白いんだ!この上なく切れ味鮮やかなラストを、あなたは絶対に見逃してはいけない」、ゾフィー上田航平からは「これぞ千年を超えた昔話の貫禄」と大絶賛の声が届いた。
そのほか、深緑野分(作家)からは「骨の太い成長譚。面白かった!」、中田クルミ(俳優)からは「A24×歴史ファンタジーなんて、考えただけで興奮しすぎて脳汁が溢れ出る!」、丸屋九兵衛(万物評論家/ファンタジー愛読者)から「ああ、そういうオチか。素敵!」、millennium paradeなどのMVを手掛けるOSRIN(映像作家/アートディレクター)からは「突きつけられたものに説明などいらない」とそれぞれの言葉でコメントが寄せられた。
また、豪華メンバーによる描き下ろしのイラストも到着。主人公ガウェインや彼を取り巻くキャラクターについて、それぞれのタッチで魅力的に描き出されている。
連載中の話題作「恋するMOON DOG」や「紅茶王子」で知られ、アーサー王伝説を主題とした「金色のマビノギオン」や、書籍「いかにしてアーサー王は日本で受容されサブカルチャー界に君臨したか」のカバーイラストなどガウェインと縁が深い少女漫画家の山田南平は、イラストと合わせて「ラストの緑の騎士が優しすぎてパパって呼びたくなりました」とコメント。
独自の世界観に圧倒されるイラストレーターのたけもとあかるは「画面を横切るひとつひとつが不穏に謎めいて美しく、息を詰めて観ました。」とコメント。「サー・ガウェインと緑の騎士」のショートアニメを発表し、海外のアニメーション映画祭などで受賞歴のある新進気鋭のアニメーション作家ニヘイサリナは「映画でしか表現出来ないキングアーサーの神話性」とコメントも寄せた。
絶賛コメント全文・一覧は以下にて。
『グリーン・ナイト』は11月25日(金)TOHOシネマズ シャンテ ほか全国ロードショー。
『グリーン・ナイト』に寄せられた絶賛コメント(順不同・敬称略)
ごくさりげなく見えながら実は凝りに凝ったファーストショットから、傑作の予感がフィルムの全域に漂う。実際、新鋭デヴィッド・ロウリーのこの新作は、21世紀のハリウッドが実現した最初の、ことによったら最後になるかもしれない傑作というほかない。
——蓮實重彦(映画評論家)
これは胸躍る冒険ではなく、胸を裂く巡礼の旅。
あまりにも難解な、しかし美しい幻想絵画。
怠惰なる若者よ、緑の騎士の問いに答えよ。
——奈須きのこ(シナリオライター・小説家)
オーマイガー…なんて面白いんだ!
長い間決断を放棄してきた男の、真の覚悟が試される冒険譚。
魔法や呪いが機能する、ファンタジー好きにはたまらない壮大な世界観のなかで、まったく先の読めない旅が繰り広げられる。
もしやこれは悩める男の夢うつつな妄想ロードムービーなのか…!?
この上なく切れ味鮮やかなラストを、あなたは絶対に見逃してはいけない。
——こがけん(芸人)
トールキン好きは必ず観てほしい。
アリシア・ヴィキャンデル、バリー・コーガンも好きな私には更に最高でした。
夢の中の2時間、ぜひ映画館にGOです!
——ヒグチユウコ(画家・絵本作家)
高純度な世界観、絵画的なルック、荘厳な音楽!
右脳で体感する映像美学による幻想冒険譚!観賞後には、消化出来ない“緑”が胎内に残り続けるに違いない。それぞれが抱える“試練”と共に、長く寄り添うことになる。“ア・ネバーエンディング・ゴースト・ストーリー”。これはゴール無き放浪映画だ。
——小島秀夫(ゲームクリエイター)
ねじれて見えても案外、紐解けば真っ直ぐだったりする。
見事な映像美と刺激的なストーリーテリング、骨の太い成長譚。面白かった!
——深緑野分(作家)
“弱さ”も含む人間味溢れる主人公による叙事詩。
子ども向けではないファンタジー。
喩えるならバターではなくハーブ…そんなところがA24らしい良い映画です
——上田文人(ゲームデザイナー)
言葉にできない教訓が幾つも刻まれたような感覚。これぞ千年を超えた昔話の貫禄。
——上田航平(ゾフィー)
A24×歴史ファンタジーなんて、考えただけで興奮しすぎて脳汁が溢れ出る!
時代も場所をも超えて愛され続けた『アーサー王物語』を重厚な映像美とダークな音楽、そして壮大な自然の中で描かれる。
中世絵画の世界に飛び込んだような世界は息を呑むほど美しければ、突然身体が凍りつくほど恐ろしい。
観た人の数だけそれぞれの解釈が溢れるような、不可解で底知れぬファンタジーを私は心の底から愛している。そう改めて思える作品だった。
——中田クルミ(俳優)
我々が初めて目にする南アジア系のガウェイン!
終盤の展開に原典愛好家としてはドキドキするが……ああ、そういうオチか。素敵!
——丸屋九兵衛(万物評論家/ファンタジー愛読者)
突きつけられたものに説明などいらない
ただの脳の神秘な幻想だった
——OSRIN(映像作家/アートディレクター)
ラストの緑の騎士が優しすぎてパパって呼びたくなりました。
——山田南平(少女漫画家)
画面を横切るひとつひとつが不穏に謎めいて美しく、息を詰めて観ました。
——たけもとあかる(イラストレーター)
シネマトグラフィーが壮大でとても美しく、映画でしか表現出来ないキングアーサーの神話性を監督らしく表現している作品だと思いました。コスチュームデザインも魅力的でしたが、個人的にはバリー・コーガンが出演していたことが嬉しかったです。
——ニヘイサリナ(アニメーション作家)
グリーン・ナイト
2022年11月25日(金)TOHOシネマズ シャンテ ほか全国ロードショー
STORY
アーサー王の甥であるサー・ガウェインは、正式な騎士になれぬまま怠惰な日々を送っていた。クリスマスの日。円卓の騎士たちが集う王の宴に、まるで全身が草木に包まれたような風貌をした緑の騎士が現れ、恐ろしい首切りゲームを持ちかける。その挑発に乗ったガウェインは、緑の騎士の首を一振りで斬り落とすが、彼は転がる首を自身の手で拾い上げると「1年後に私を捜し出し、ひざまずいて、私からの一撃を受けるのだ」と言い残して去ってゆく。それは呪いと厳しい試練の始まりだった…1年後、ガウェインは約束を果たすべく、未知なる世界へと旅立ってゆく。
監督・脚本・編集:デヴィッド・ロウリー
出演:デヴ・パテル、アリシア・ヴィキャンデル、ジョエル・エドガートン、サリタ・チョウドリー、ショーン・ハリス、ケイト・ディッキー、バリー・コーガン、ラルフ・アイネソン
2021年/アメリカ・カナダ・アイルランド/英語/130分/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/原題:The Green Knight /日本語字幕:松浦美奈/字幕監修:岡本広毅
配給:トランスフォーマー/提供:トランスフォーマー、Filmarks、スカーレット
© 2021 Green Knight Productions LLC. All Rights Reserved
この記事が気に入ったらフォローしよう
最新情報をお届けします
Twitterでフォローしよう
Follow WEEKEND CINEMA