フランスの名匠フランソワ・オゾン監督とソフィー・マルソーが初タッグを組んだ映画『すべてうまくいきますように』(2023年2月3日公開)の予告映像&ポスタービジュアルが解禁された。

本作はオゾン監督がフランスの国民的俳優ソフィー・マルソーと初タッグを組み、“安楽死”を巡る父娘の葛藤を描いた感動作。『まぼろし』(00)や『8人の女たち』(02)、『Summer of 85』(20)など、新作を発表するたびに異なるテーマで観る者を圧倒してきた名匠が、『スイミング・プール』(03)の脚本家エマニュエル・ベルンエイムの自伝的小説を基に映画化。すべての人にいつか必ず訪れる“死”をテーマにしながらも、ユーモアを忘れない会話劇とスタイリッシュな映像で、家族の愛とは何か、人生とは何かを軽やかに問いかける、涙と笑いあふれる感動のドラマを完成させた。
今回解禁となった予告映像は、エマニュエル(ソフィー・マルソー)が右半身不随になってしまった父・アンドレ(アンドレ・デュソリエ)から、自分らしく一生を終えるために“安楽死”の手伝いをしてほしいとお願いされるシーンから始まる。
愛する父からの思わぬ発言に困惑するエマニュエル。つい「悪い父親よ。友達ならよかった」と嘆くが、「なら友達として手を貸すのよ」と友人から背中を押されることで、妹・パスカル(ジェラルディーヌ・ペラス)とともに父の最後の願いに寄り添うことを決意。しかし、安楽死の選択はフランスの法律では難しいため、スイスの安楽死を支援する協会とともに着々と段取りを進めていく。
姉妹にとっては直視しがたい現実だが、当の本人は元気に液体を飲む練習をしたり、「我が肉体を捧げよう!」と皮肉たっぷりに宣言したりと、なんだか生き生きとしている。少しずつ体力も回復し、お気に入りのレストランや孫の演奏会に出向くなど、生きる喜びを取り戻したかのように見えるが果たして…!? 父の願いと娘たちの願い、そして様々な人の複雑な想いが交錯するなか、“最期の日”が近づいてくる――。
あわせて解禁されたポスタービジュアルは、どこか遠くを見つめる父の額に、娘が微笑みながらキスを贈る場面が切り取られている。「祝福・友情」という意味も持つ額へのキスは、最後まで自分らしく生き抜こうとする父へ向けた娘からの“はなむけ”なのか。わがままな父の願い事に対して、戸惑いながらも真摯に向き合う娘の愛と葛藤を「それでも、あなたと家族でよかった。」というコピーに託している。
自分らしく最後を迎えたいという父。迷いながらも「すべてうまくいきますように」と願う娘。これまでも“死”にまつわるテーマを繰り返し描いてきたフランソワ・オゾンの集大成的作品に期待は高まるばかりだ。
『すべてうまくいきますように』は2023年2月3日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ 他公開。
すべてうまくいきますように
2023年2月3日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ 他公開
監督・脚本:フランソワ・オゾン(『ぼくを葬る』『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』)
出演:ソフィー・マルソー アンドレ・デュソリエ ジェラルディーヌ・ペラス シャーロット・ランプリング ハンナ・シグラ エリック・カラヴァカ グレゴリー・ガドゥボワ
2021│フランス・ベルギー│フランス語・ドイツ語・英語│113分│カラー│アメリカンビスタ│5.1ch│原題:Tout s'est bien passé│字幕翻訳:松浦美奈│映倫区分:G
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