現在公開中の感動のミュージカル映画『トゥモロー・モーニング』の公開と YEBISU GARDEN CINEMA の再オープンを記念し、12月17日(土)に YEBISU GARDEN CINEMA にてトークイベントが実施され、元宝塚歌劇団雪組トップスターの望海風斗が登壇した。
『トゥモロー・モーニング』は、ロンドンで夢を生きる男女の愛と人生を、耳に残るメロディーと美しい歌声で描く極上のミュージカル映画。愛しているのに、すれ違ってしまう心と心。別れの前夜、ふたりの心に甦る愛の軌跡を、エネルギッシュでメロディアスな楽曲とともに綴る。映画・舞台の『レ・ミゼラブル』エポニーヌ役、「アナと雪の女王」エルサ役など、有名ミュージカルのヒロインを多数演じ、世界を魅了するサマンサ・バークスと、ミュージカル「オペラ座の怪人」で史上最年少の28歳で主役のファントム役に大抜擢され、「レ・ミゼラブル」のジャン・バルジャン役でブロードウェイ・デビューを果たし、数々の賞を受賞してきたラミン・カリムルーという世界最高峰のミュージカルスターが夢の映画初共演。ふたりのパワフルな歌声は、ひと組の男女の愛と人生を、美しいメロディーにのせて情感たっぷりに聴かせ、深い感動で包みこむ。
この日行われた本作の公開記念スペシャルトークショーにゲストとして登壇したのは、元宝塚歌劇団雪組トップスターで、第 30 回読売演劇大賞女優賞トップ 5 にノミネートされた望海風斗。望海はラミン・カリムルーの大ファンで、いち早く試写会で本作を鑑賞。溝渕俊介のMCと共に、ラミン愛溢れるトークショーが行われた。
――映画『トゥモロー・モーニング』のご感想は?
率直な感想として、私の大好きなラミン・カリムルーさんが、舞台と違ってよりリアルで等身大のお芝居をされていたことに驚きました。仕事で行き詰まったり、妻とうまく行かなかったり、あまりにも自然体でなかなか受け入れられず、いや、これは役だから…と思いながら見ました(笑)。でも子供に接するラミンさんがとても優しくて、普段のお父さんの一面が垣間見えるようでホッとしました。これは何回か繰り返して見ないと!って思いました。
――望海さんといえば宝塚時代から歌が素晴らしいことで有名です。この映画の歌と音楽はいかがでしたか。
どれも素敵な曲ばかり。私は舞台を見たことがなくて、先にサウンドトラックを繰り返し聴いて臨んだのですが、曲を聴いただけでは想像がつかないシーンで使われたりしていました。明るい曲でも、実はすごく気まずいシーンで歌われていたり。驚きが多かったです。
――印象に残っているナンバーはありますか。
一番最初の曲〈EVERYTHING CHANGES〉。第一声で涙が出てきて、やはりラミンさんの歌声の素晴らしさが響きます。また映画館の音響の良さも相まってスーッと入ってくるので、自分一人に歌ってくれているように感じて幸せでした。後半に息子を思って歌う〈LOOK WHAT WE MADE〉はサマンサ・バークスさんとのハーモニーがとても美しくて素敵でした。
――昨年はご自身のコンサート『SPERO』にてラミンさんと初共演。いかがでしたか。
ジェントルマンで本当に素晴らしい方でした。私だけじゃなく、私のファンの人が喜んでくれるかどうかをすごく気にしてくださって。歌唱が素晴らしいことはもちろん、今何をすべきかをものすごく考えて行動なさっていました。大スターさんなのに、バンドさんとか周りのスタッフさん、キャストさんにも常に気を配ってくださる。その人間性に触れて、さらにファンになりました。『エリザベート』の〈闇に広がる〉を一緒に歌った際は、歌い出した途端とんでもない闇が広がった感じ(笑)。ものすごい力で私をひっぱり、普段の私にはない力を引き出してくださいました。また『CHESS』の〈ANTHEM〉では、ラミンさんの出演経験をもとに、曲の背景や込められる思いをご説明いただいて、癒しのひとときが表せたと思います。
――バリバリの男役でいらした望海さん、ラミンさんは男役のヒントにもなりましたか。
はい。初めてラミンさんを見たのが、『オペラ座の怪人 25 周年記念公演 in ロンドン』の映像でした。そこで歌唱力と、指先まで行き渡った繊細なお芝居に感銘を受けて、それからラミンさんだったらどうするだろう?と考えるようになりました。ラミンさんのロングトーンを聴きながらいつも練習していましたね。
――もしラミンさんと共演するとしたら、どんな作品をやりたいですか。
ええ?どうしよう〜(悩)。そういえばラミンさんのコメディを見たことがないので、ハッピーなものをやりたいですね。
――ではブロードウェイでぜひ!
ブ、ブ、ブロードウェイ?!はい、夢は大きく!(笑)。
――最後に改めて、『トゥモロー・モーニング』の魅力を教えてください。
まずラミンさん、サマンサさん、その他のキャストの方々も皆さん素晴らしいです。そして、ストーリーとしては、隣にいる人、家族や知人のありがたさに触れるきっかけになりました。人生には人との関係がうまく行かないことも多々あるけれども、私も近くにいる人を大切にしようと改めて感じました。ミュージカルでは歌と音楽を通して、見る人演じる人どちらも心を開いてつながることができます。ぜひ、このミュージカル映画を劇場でご体験いただきたいです。
望海風斗(のぞみ・ふうと) プロフィール
2003 年宝塚歌劇団に入団。2017 年に雪組トップスターに就任。『ファントム』、『fff-フォルティッシッシモ-』に出演するほか、現役トップスターとして初の「anan」表紙に抜擢、ナオト・インティライミプロデュースの楽曲「夢をあつめて」を配信リリースし iTunes チャート 1 位を獲得するなどの快挙を成し遂げる。2021 年 4 月退団後は、全国ツアー『SPERO』、ミュージカル『INTO THE WOODS』、『next tonormal』 、『ガイズ&ドールズ』に出演し、読売演劇大賞 女優賞 TOP5 にノミネート。23 年にはブロードウェイ・ミュージカル『DREAMGIRLS』主演を控える。
トゥモロー・モーニング
2022年12月16日(金)YEBISU GARDEN CINEMA、シネスイッチ銀座ほか全国公開
STORY
ロンドンのテムズ川沿いに暮らす、画家のキャサリンとコピーライターのビル夫妻。仕事も成功し、可愛い息子にも恵まれ、理想的な幸せを手にしたはずのふたりは、いつの間にか心がすれ違い離婚を決意していた。離婚前夜、ふたりは出会った頃の、結婚前夜の記憶を辿りはじめるのだが…。
監督:ニック・ウィンストン 脚本・音楽:ローレンス・マーク・ワイス
出演:サマンサ・バークス、ラミン・カリムルー、ジョーン・コリンズ、ハリエット・ソープ
原題:Tomorrow Morning/2022年/イギリス/英語/105分/日本語字幕:石田泰子/後援:ブリティッシュ・カウンシル/配給:セテラ・インターナショナル
©Tomorrow Morning UK Ltd. and Visualize Films Ltd. Exclusively licensed to TAMT Co., Ltd. for Japan
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