イギリス・ウェールズの小さな村で起こった奇跡のような実話を基にした感動作『ドリーム・ホース』(2023年1月6日公開)のトークショー付き試写会が12月21日(水)に行われ、映画コメンテーターのLiLiCoが登壇。映画の魅力や作品のテーマのひとつである「夫婦愛」についてたっぷり語った。
本作は人生を変えるために競走馬を育てることを決意したひとりの主婦と片田舎の小さなコミュニティの、おとぎ話のような奇跡の実話を基にした感動の物語。イギリス・ウェールズの小さな村で単調な日々に嫌気が差していた主婦ジャン(トニ・コレット)はある日、共同馬主の話を耳にして強く興味を惹かれ、村人たちを巻き込み競走馬を共同で購入。「ドリームアライアンス」と名付けられたその競走馬は、レースに出場し奇跡的に勝ち進んでいき彼らの人生を変えていく…。
この日都内で開催された本作の試写会の上映前にトークショーを行ったのは映画コメンテーターのLiLiCo。本作では主人公ジャンと無気力な夫の夫婦の絆の再生も描かれるが、これにちなんで、この12月31日の紅白歌合戦をもって「純烈」を卒業する夫・小田井涼平との意外な(?)絆についても赤裸々に語り、会場は盛り上がりを見せた。
街はすっかりクリスマスムードだが、LiLiCoもイルミネーションに負けないキラキラの衣装で登場。 さらに足下をよく見ると、この日の靴はトナカイをあしらったデザインで、しかも、かかとの部分はサンタクロースが必死に持ち主の足を支えているという奇抜なデザイン。実はこの靴、夫の小田井がプレゼントしてくれたそう。「いまの時期しか履けないんですけどね…。(フィギュア好きの小田井が)本人の“好き”を私に押し付けてくるんですよ(笑)」と嬉しそうに語った。
映画は年明けすぐの1月6日(金)の公開となるが、LiLiCoは本作の魅力について「2023年のパワー、やる気をもらえます。『どうせ私なんて…』とか『やりたいことはあるけど、私なんか頑張っても…』と勇気が出ないという方がすごく多いけど、それは自分で自分を止めているだけですから。年始に観ると『私もトライしてみようかな!』と思えると思います。『純烈』の酒井(一圭)さんも馬主ですから、『それなら私もできるかも…』と思えます!」と新年早々、勇気を注入してくれる映画だと強調する。
映画を通して、村の人々が生きがいや夢を取り戻していくさまが描かれるが、LiLiCoは「みんなで力を合わせて、村も盛り上がって、どんどんみんなの表情が変わっていくのを見てほしいです。ジャンと夫も会話はないし、夫はテレビを見てばかりで、歯もないんだけど(笑)、馬を通じて夫婦の間に輝きが戻ってくる。私と小田井も共通の趣味はないんですけど、趣味を持つとこんないい雰囲気になるんだなと思いました。夫婦だけでなく、村のみんなが変化していくのが素敵だし爽快な気分になります」と語った。
夫婦と言えば、この大みそかの紅白歌合戦をもって、小田井は「純烈」を卒業するが、あと数日で卒業という、この日々を2人はどのように過ごしているのか? MCから「ご家庭はどんな緊張感が…?」と質問されたLiLiCoは「ちょっと待って(笑)! 緊張感? なんで家で緊張しないといけないの? 緊張は全然ないけど(笑)」とあっけらかんと語る。
そして「さっき、夫婦の共通の趣味がないと言いましたが、小田井が何も言わずに、メダカやグッピー、ブルーデンプシー、オランダシシガシラなどを買ってくるんですよ(笑)」と、小田井が買ってきた観賞魚を夫婦で育てていると明かす。さらに「(最初は1匹だけだったのに)次の日に2匹になってるんです。産んだの? と思ったけど、そうじゃなくて、(小田井が)夜、買ってきたのを隠してて朝、水槽に入れてるんです(笑)。朝、起きたら2匹になって、次は3匹になって…私が何て言うか、緊張しながら入れてるんです(笑)。いまは100匹くらいいるんですけど、こないだ、オレンジ色のメダカが入ってて『どうしたの? また買ったの?』と聞いたら、『いや、現場の差し入れだった』って。嘘つけ(笑)! メダカの差し入れなんかあるかよ! 結果的にこれが夫婦の共通の趣味になっているし、こないだ、(魚の)具合が悪くなったんですけど、一生懸命、水を替えたり、心配する中で会話が生まれるんです」と微笑ましい夫婦のやりとりを明かす。
馬を描いた映画、馬と人間の絆を映し出した名作は多いが、LiLiCoは本作について「乗っている人(騎手)の話が全然出てこないのが面白い。顔も映らないという、不思議な作りになっています。(主演の)トニ・コレットが馬と通じ合っていて、頭をくっつけて、いろんな話をしてて(馬の)ドリームがまた良い目をしてるんですよ!」と馬の描写のすばらしさにも言及。一方で、自身と馬の“因縁”として「実は、私が生まれた日にお父さんが競馬で大当たりしているんです。いやいや、(出産に)立ち会ってあげてよ! 競馬行ってる場合じゃないよ!」と意外な馬とのつながり(?)を苦笑交じりに明かし、会場は笑いに包まれていた。
最後にこれから映画を観る観客に「ラストのエンドロールがビックリしますよ」と予告し「寒い冬にハートウォーミングな映画を選んでいただきありがとうございます。多くの人にぜひ勧めてください!」と呼びかけ、温かい雰囲気の中でトークイベントは幕を閉じた。
『ドリーム・ホース』は2023年1月6日(金)より、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国新春公開。
ドリーム・ホース
2023年1月6日(金)より、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国新春公開
監督:ユーロス・リン 出演:トニ・コレット(『ナイトメア・アリー』『リトル・ミス・サンシャイン』)、ダミアン・ルイス(「HOMELAND/ホームランド」)
2020 年/イギリス/英語/114 分/スコープ/カラー/5.1ch/原題:DREAM HORSE
後援:ブリティッシュ・カウンシル 配給:ショウゲート
© 2020 DREAM HORSE FILMS LIMITED AND CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION
公式サイト cinerack.jp/dream/
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