第94回米アカデミー賞国際長編映画賞中国代表に選ばれた巨匠チャン・イーモウ監督作『崖上のスパイ』がいよいよ2月10日(金)より全国公開。このたび、久米宏、コシノジュンコ、柳広司、宇垣美里ほか各界著名人から本作に絶賛コメントが到着。また本作に登場するスパイ・チームの任務の目的が明らかになる本編映像「暗号編」が解禁された。
1987年の監督デビュー作『紅いコーリャン』でベルリン国際映画祭金熊賞を受賞し、中国第5世代を牽引する存在として、高度な芸術性と娯楽性に富んだ作品の数々で大ヒット作を世に送り出してきたチャン・イーモウ監督。その最新作『崖上のスパイ』は、多岐にわたるジャンルで名作を生み出してきた世界的巨匠が初めて挑戦した本格スパイ・サスペンス。中国のアカデミー賞である2021年金鶏奨で、監督賞、主演男優賞(チャン・イー)、撮影賞を受賞し、中国でチャン・イーモウ監督作史上最高の興行成績を記録した大ヒット作となった。
このたび本作をいち早く鑑賞した久米宏(フリーアナウンサー)、コシノジュンコ(デザイナー)、柳広司(小説家)、宇垣美里(フリーアナウンサー)、稲葉友(俳優)、森直人(映画評論家)から絶賛コメントが寄せられた。映画化もされたスパイアクション「ジョーカー・ゲーム」著者の柳広司は、「潜入、暗号、毒薬、手近な品を使った格闘、二重スパイ、罠、裏切り、拷問、銃撃戦にカーチェイスまで、スパイ映画の要素がこれでもかと詰め込まれている」とスパイ・サスペンスとしての面白さを絶賛。
コシノジュンコからは「チャン・イーモウ監督の新世界」、森直人からは「巨匠チャン・イーモウが結実させた至高の映画術」という巨匠の美学と技巧があらゆる細部にまで宿った鮮烈な映像世界へのコメント、宇垣美里からは「命懸けの使命を前に、ふと見せる大切な人を思う横顔が、忘れられない」、稲葉友からは「壮大でハードな物語の中に切実な人間の想い」というスリリングな展開の背景でスパイたちが見せる哀愁の人間ドラマに共感するコメント、さらに久米宏からは「今 ウクライナとロシアの地で無数の工作員が命を懸けている事実を思わずにいられない」という今現在も戦争という国と国の大儀に翻弄される人々が存在する惨状を思うコメントが届いた。コメント全文・一覧は以下にて。
あわせて解禁された本編映像は、元新聞記者のチームリーダー張憲臣(チャン・シエンチェン)と、暗記が得意なために今回の極秘任務を命じられたチーム最年少スパイ小蘭(シャオラン)が、特務警察の追手を撒き、闇に紛れてハルビンの街で秘かに落ち合うシーンから始まる。
少女のようなあどけなさで「ウートラ作戦って何?」と問う小蘭(シャオラン)に、リーダーの張(チャン)は「生きては出られないという背陰河(はいいんが)にある日本軍の秘密の刑場で脱獄事件が発生し、1か月後に何かを隠すため日本人により爆破された。脱獄に成功したのは、王子陽(ワン・ズーヤン)のみ」と語り、ソ連で特殊訓練を受けた男女4人のスパイ・チームが、命懸けで潜入する極秘作戦「ウートラ計画」とは、「彼を出国させて日本軍の罪を世界に知らせることだ」と、任務の目的を明らかにする。
しかし、その任務は、仲間の裏切りにより特務警察に察知されているため、小蘭(シャオラン)は緊急連絡用の暗号の数字を紙に書き出し、張(チャン)は、雪が降りしきる夜の街に灯る街燈にその暗号を貼り、別行動中の仲間である王郁(ワン・ユー)と楚良(チュー・リャン)に危険を知らせようとするシーンで終わる。王子陽(ワン・ズーヤン)は実在する人物であり、史実とフィクションを融合させたストーリーに期待が高まる映像となっている。
『崖上のスパイ』は2月10日(金)新宿ピカデリー、グランドシネマサンシャイン池袋他 全国公開。
『崖上のスパイ』到着コメント一覧(敬称略・順不同)
潜入、暗号、毒薬、手近な品を使った格闘、二重スパイ、罠、裏切り、拷問、銃撃戦にカーチェイスまで、スパイ映画の要素がこれでもかと詰め込まれている。生き残るのは誰か? 最後まで目が離せない。
―――柳広司(小説家)
日本支配下の満州国 真冬のハルビンに4人のスパイが潜入
息もつかせぬ緊迫したシーンが連続する
チャン・イーモウ作品だから画面の隅々まで緻密だ
今 ウクライナとロシアの地で無数の工作員が命を懸けている事実を思わずにいられない
―――久米宏(フリーアナウンサー)
「チャン・イーモウ監督の新世界」
それぞれの大儀に懸ける雪の世界の戦慄は、流れる音楽に操られ黒い命の予感を欺く。
―――コシノジュンコ(デザイナー)
クラシカルな街並みに降り積もる雪と、翻るスパイの漆黒のロングコート、銃撃戦の末に滴る血潮はどこまでも赤く、その対比があまりに美しい。
命懸けの使命を前に、ふと見せる大切な人を思う横顔が、忘れられない。
―――宇垣美里(フリーアナウンサー)
壮大でハードな物語の中に切実な人間の想いが感じられ、比喩ではない命懸けの状況だからこそ見えてくる人間の本質に引き込まれました。
―――稲葉友(俳優)
ストイックなのにゴージャス。スパイ・サスペンスという人気ジャンル映画の作法に、美しく加えられた哀切な抒情。巨匠チャン・イーモウが結実させた至高の映画術だ。
―――森直人(映画評論家)
崖上のスパイ(読み:がいじょうのスパイ)
2023年2月10日(金)新宿ピカデリー、グランドシネマサンシャイン池袋他 全国公開
STORY
1934年冬、満州国のハルビンを舞台に、ソ連で特殊訓練を受けた共産党スパイ・チームの男女4人が、極秘作戦“ウートラ計画”を実行するため現地に潜入する。目的は、日本軍の秘密施設から脱走した生き証人を国外に脱出させ、同軍の蛮行を世界に知らしめること。だが、仲間の裏切りによって、そのミッションは天敵である特務警察の高(ガオ)科長に察知されていた。そのため2班に分かれて行動するスパイ・チームは、行く先々で特務の執拗な追跡や襲撃に遭い、次々と放たれる罠により、ついにはリーダーの張憲臣(チャン・シエンチェン)が特務の手に落ちてしまう。残された王郁(ワン・ユー)、楚良(チュー・リャン)、小蘭(シャオラン)の3人と、彼らの協力者となった周乙(ジョウ・イー)は、八方塞がりの危機を突破し、命を賭けた救出作戦を完遂できるのか……。
監督:チャン・イーモウ『初恋のきた道』『HERO』 出演:チャン・イー、ユー・ホーウェイ、リウ・ハオツン、チュウ・ヤーウェン、チン・ハイルー、他
2021年|中国映画|中国語|シネスコ|5.1ch|120分|原題:悬崖之上|英題:Cliff Walkers|PG12
提供:ニューセレクト 配給:アルバトロス・フィルム
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公式サイト cliffwalkers-movie.com
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