夫を殺害し、遺体をスーツケースに入れて遺棄したとされる女性の事件を映画化した日本初配信のクライムスリラー映画『スーツケース・マーダー』が2月10日(金)よりHulu、2月15日(水)よりU-NEXTで配信開始。このたび、予告映像と検察側が被告人の犯行立証のため事件の流れを確認する本編映像が一挙解禁された。

本作は2004年に実際に起こった『ビル・マグワイア殺人事件』を基に制作されたスリラー。バイト先の同僚・ビルと情熱的な出会いをしたメラニー。二人は結婚し、幸せな家庭を築いていくが、夫のギャンブルや浮気癖、さらにメラニー自身の不倫を機に、夫婦関係が徐々に壊れ始める。そしてある日、海岸に打ち上げられたスーツケースから、ビルのバラバラ遺体が発見される。
今回解禁となった予告映像は、海岸でスーツケースに押し込まれたバラバラ死体が発見されるという、衝撃の映像から始まる。容疑者となったのは被害者の妻メラニー。次々上がる証拠に対してメラニーは不敵な笑みを浮かべ犯行を否認。検察側の徹底的な調査により彼女の秘密と発言の矛盾が浮き彫りとなるが、メラニーはそれでも自分は何もしていないと主張。一体真犯人は誰なのか。
あわせて解禁された本編映像では、メラニーを有罪として検挙するために検察側が彼女の犯行を論理的に組み立て、裁判に向けて準備をするシーン。メラニーはあくまで犯行を否認してはいるが、状況証拠を整理すると、夫が殺される2週間前メラニーは意識を混濁させる方法を検索。さらに事件の2日前には銃を購入。前日には睡眠剤を不当に入手。以上のことから検察側はメラニーが犯人であることを確信する。
ここからは推察も入るが、子供が家を空けている2日間の間に夫を殺害し、バスルームで遺体をバラバラにしたあと、スーツケースに押し込み、車で7時間離れた海に遺体を遺棄した、というのだ。少々強引な推理でもあるが、車の中から夫の皮膚片が検出されたことで、メラニーの犯行はほぼ決定的なものとなった。そしてメラニーは警察に拘留されるのだが、その表情は諦めなのか驚きなのか、どこか複雑な表情を浮かべている。
状況証拠としては犯行は間違いないようにも見えるが、メラニーは終始無実を主張している。半ば強引に捜査を進める検察側が正義にも見えるが、これがもし本当に冤罪だとしたら…。実際に起こった事件を基にしているだけあり、すべてがリアルで説得力のある上質なサスペンスとなっている。
スーツケース・マーダー
2023年2月10日(金)よりHulu、2月15日(水)よりU-NEXTにて配信開始
監督:ニコール・L・トンプソン
出演:メラニー・マグワイア:キャンディス・キング/ビル・マグワイア:マイケル・ローク/ブラッド・ミラー医師:ジャクソン・ハースト/ジョー:トリスタン・ローレンス/セレーネ:ニッキー・ガーザ/パティ:ウェンディ・マリック
本編時間:88分
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