イエジー・スコリモフスキ監督・脚本による7年ぶりとなる最新作『EO イーオー』が5月5日(金・祝)より公開。このたび、主人公であるロバの“EO”と出会う登場人物たちの姿を収めた新場面写真&キャストコメントが解禁された。

伯爵夫人(イザベル・ユペール)
「監督は、すべてのキャラクターと彼らが抱えている秘密に息を吹き込みます」

本作は鬼才イエジー・スコリモフスキ監督最新作にして、キャリア初となる第95回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート作品。ロベール・ブレッソンの『バルタザールどこへ行く』に着想を得た本作の主人公は、“EO(イーオー)”という名のロバ。サーカス団から連れ出され、ポーランドからイタリアへと予期せぬ放浪の旅に出ることになる。

このたび本作の新規場面写真が一挙解禁。ロバのEOに無償の愛を注ぐサーカス団のパフォーマー、カサンドラ(サンドラ・ジマルスカ)、トラック運転手マテオ(マテウシュ・コシチュキェヴィチ)、行きずりでEOと知り合い、共に旅をする司祭ヴィトー(ロレンツォ・ズルゾロ)、強い眼差しでどこかを見据える伯爵夫人(イザベル・ユペール)、そして主人公EOの姿が捉えられている。

マテオ(マテウシュ・コシチュキェヴィチ)

いずれの俳優もスコリモフスキ監督作品への出演は初となる。映画オープニングから、EOと息の合った鮮烈なパフォーマンスを見せるカサンドラ役のサンドラ・ジマルスカは「撮影は魔法のような経験で、教訓もたくさんありました。いつも彼らのそばにいて、恐れを克服し、完全に信頼し合えるようになるまで関係を築くよう努力しました。映画全体が夢のような出来事でした」と撮影を振り返る。

カサンドラ(サンドラ・ジマルスカ)

イタリアの高級ブランド、グッチのアンバサダーとしても知られる同国出身の若手俳優ロレンツォ・ズルゾロは、複雑な背景を抱えた司祭ヴィトーを演じる。「スコリモフスキ監督は、すべてのキャラクターと彼らが抱えている秘密に息を吹き込みます。僕が役柄になりきるのを手助けするため、映画に描かれている時代に至るまでのヴィトーの人生すべてを共有してくれました」と述べている。

ヴィトー(ロレンツォ・ズルゾロ)

予期せぬ放浪の旅路のさなか、スリリングな人間ドラマに立ち合うことになるEO。数少なくも、強烈なインパクトを残す俳優陣の演技とキャラクターにも注目だ。

『EO イーオー』は5月5日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町他にてロードショー。

作品情報

EO イーオー
2023年5月5日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町他にてロードショー

STORY
愁いを帯びた瞳とあふれる好奇心を持つ灰色のロバ、EO。サーカス団から連れ出され始まった予期せぬ放浪の旅のさなか、善人にも悪人にも出会い、運を災いに、絶望を思わぬ幸福に変えてしまう運命の歯車に耐えている。しかし、一瞬たりとも無邪気さを失うことはない。

監督:イエジー・スコリモフスキ 脚本・製作:エヴァ・ピアスコフスカ、イエジー・スコリモフスキ
出演:サンドラ・ジマルスカ、ロレンツォ・ズルゾロ、イザベル・ユペール
2022/ポーランド、イタリア/カラー/ポーランド語、イタリア語、英語、フランス語/88分 映倫:G 後援:ポーランド広報文化センター 配給:ファインフィルムズ

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