世界中の映画祭で観客賞を受賞した感動作『クレッシェンド 音楽の架け橋』(1月28日公開)でいま脚光を浴びているのが、ヴァイオリン奏者のロンを演じる気鋭の俳優ダニエル・ドンスコイ。『ザ・クラウン』でダイアナ妃の不倫相手ジェイムズ・ヒューイット役に抜擢されるなど、躍進が続いている注目俳優だ。5カ国語を操る国際派であり、ミュージシャンとしても活躍する彼の魅力とは?

本作はヨーロッパからアメリカまで、様々な地域の国際映画祭で上映され、熱い喝采のもと4つの観客賞に輝いた話題作。“世界で最も解決が難しい”とされる紛争で今この時も闘うパレスチナとイスラエルの音楽家の若者たちが、対立や葛藤を乗り越えてオーケストラを結成するという、驚きの実話にインスパイアされた物語だ。若者たちを導くマエストロを『ありがとう、トニ・エルドマン』で絶賛されたペーター・シモニシェックが演じている。

本作でイスラエル側のメンバーの中心人物、ロンを演じているのが、今注目される気鋭の俳優ダニエル・ドンスコイ。楽団一のヴァイオリンの腕を持ち、ハンサムで人気者という役柄だ。ダニエル自身も、実に才能に溢れた人物。英語・ドイツ語・ヘブライ語・ロシア語・フランス語と5ヶ国語を操るマルチリンガルで、その国際色を活かし、ジャンルを超えて活躍の場を次々と広げている。
ダニエルは、ロシア・モスクワ生まれで、少年期をイスラエルで過ごした。ロンドンとニューヨークの演劇学校で学び、卒業後はイギリスの舞台やテレビで活躍。さらにドイツのテレビドラマシリーズで主役を務め一躍有名に。

2020年、オリヴィア・コールマン、ヘレナ・ボナム=カーター出演の大人気Netflixドラマシリーズ『ザ・クラウン』シーズン4で、ダイアナ妃の不倫相手ジェイムズ・ヒューイット役に抜擢されるなど一気にスターダムへ。俳優業以外にも、ミュージシャンやモデルとしてマルチな才能を発揮しており、フォロワー9.5万人を誇るInstagramでは、英語・ドイツ語・ロシア語の投稿や世界中のファンからのコメントが飛び交う。
様々な文化にバックグラウンドを持ち、国やジャンルも超えて活躍するダニエル。本作のタイトル「音楽の架け橋」とも重なる、まさにリアルな“架け橋”的俳優である。
本作でダニエルが演じるロンは、オーディションで集まった若者たちの中で誰が聴いても群を抜いて優れた演奏者。華麗なヴァイオリンソロを披露し、楽団を指揮する世界的マエストロのスポルクにも一目置かれている。イスラエル側のメンバーのリーダー的存在で、いつもたくさんの仲間に囲まれているロン。しかし同時にプライドも高く野心家で、楽団のコンサートマスターに選ばれなかったことに激昂する一幕も…。敵対するパレスチナ側のメンバーにその怒りをぶつけ、両者の憎み合いはエスカレートしてしまう。21日間の合宿で、一体ロンはどのように変わっていくのか。怒りと憎しみを抱えながらも、ヴァイオリニストとしての成功を夢見る青年の葛藤を、ダニエルは体当たりで演じている。

このたび解禁された場面写真では、物憂げに考える横顔や、仲間たちと楽しそうに過ごす様子、バイオリンを奏でる姿など、ダニエル扮するロンの様々な表情が切り取られている。世界を股にかけ活躍する気鋭俳優ダニエル・ドンスコイの魅力をスクリーンで確かめてみよう。

『クレッシェンド 音楽の架け橋』は1月28日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国公開。
クレッシェンド 音楽の架け橋
2022年1月28日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国公開
監督:ドロール・ザハヴィ 主演:ペーター・シモニシェック 2019年/ドイツ/英語・ドイツ語・ヘブライ語・アラビア語/112分/スコープ/カラー/5.1ch/原題:CRESCENDO #makemusicnotwar/日本語字幕:牧野琴子/字幕監修:細田和江
配給:松竹
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