『ダークナイト』三部作や『インセプション』などクリストファー・ノーラン監督作品の常連俳優であるキリアン・マーフィが2017年に監督と組んだ映画『ダンケルク』の撮影を振り返り、ノーランを「現代で最も偉大な監督の一人」とした上で、監督と仕事をすることは自分にとっての「贈り物」だと語った。

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「自分がブルース・ウェイン/バットマン役を手に入れられるとは思ってませんでした」

キリアン・マーフィーがノーラン監督と最初に仕事したのは『ダークナイト・トリロジー』の1作目『バットマン ビギンズ』のとき。彼が演じたのは悪役のジョナサン・クレイン / スケアクロウだが、当初は主役であるブルース・ウェイン/バットマン役のオーディションを受けていたという。The Hollywood Reporterのインタビューの中で、そのときの思い出をこう振り返っている。

「自分がブルース・ウェイン/バットマン役を手に入れられるとは思ってませんでした。あの役にふさわしい俳優はクリスチャン・ベールだけだと思っていましたし、実際に彼は見事に演じきりました。私にとっては経験のためのオーディションでしたが、結果としてあのスケアクロウというキャラクターを演じられることになり、クリス(監督)との関係も生まれました。当時のことはとても懐かしく思い出します」

「『ダンケルク』の出演には大きな責任を感じていました」
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『ダンケルク』試写イベントでクリストファー・ノーラン監督(右から2番目)や出演者たちと

『バットマン ビギンズ』をきっかけにノーラン監督から絶大な信頼を寄せられるようになった彼は『ダークナイト・トリロジー』すべてに出演。さらには2010年の『インセプション』、2017年の『ダンケルク』でも監督とタッグを組むことになった。とりわけ『ダンケルク』の撮影は彼にとって印象深いものになっているという。

「クリスはすべてをリアルに撮影するので、海の上のボートで実際に撮影を行いました。巨大なIMAXカメラを搭載した小さなボートには、クリス、カメラマン、音声スタッフ、そして私たち役者以外には誰もいませんでした。私はその英国兵士(名前はついていない)を演じることに大きな責任を感じていました。戦争によるPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しむ人たちの人生を代表しているように感じたからです。できる限り真実を表現しなければいけないと思いました。でもそれができるかどうかは監督の手にかかっています。だから、現代でもっとも偉大な監督の一人であるクリスの撮影現場にいられることは私にとって“贈り物”なんです」

キリアン・マーフィーはまもなく新作『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』が6月18日(金)に日本公開。新たな隠れ家を求める主人公一家が外の世界で出会う新キャラクターのエメットを演じている。

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