『地獄に堕ちた勇者ども』『ルートヴィヒ 神々の黄昏』『家族の肖像』などイタリアの名匠ルキノ・ヴィスコンティ監督の名作に出演したオーストリア俳優ヘルムート・バーガーが5月18日ザルツブルクで死去した。

Marisa Rastellini (Mondadori Publisher), Public domain, via Wikimedia Commons
1985年には第1回東京国際映画祭にあわせ来日も

彼の死去のニュースは代理人が発表したもので、享年78だった。大学時代にヴィスコンティ監督が『熊座の淡き星影』を撮影中に偶然監督と知り合ったことでスカウトされ、無名だったヘルムートは『華やかな魔女たち』(66)で映画デビュー。69年の『地獄に堕ちた勇者ども』で再びヴィスコンティに起用され、ここで鮮烈な印象を残す。

72年の『ルードウィヒ 神々の黄昏』では主演、74年の『家族の肖像』でも重要な役をこなした。また二人は私生活でも恋愛関係を持っていたことは周知の事実で、その関係は監督の死去まで続いた。

その後、俳優業を一時引退したり、復帰を繰り返しながら映画、TVドラマやドキュメンタリーにも出演。1985年には第1回東京国際映画祭にあわせ来日も果たした。

他の主な出演映画は『ドリアン・グレイ/美しき肖像』(70)『雨のエトランゼ』(70)『悲しみの青春』(71)『エンテべの勝利』(76)『サロン・キティ』(76)『ゴッドファーザーPARTⅢ』(91)『ルードウィッヒ1881』(93)『パガニーニ 愛と狂気のバイオリニスト』(13)『SAINT LAURENT/サンローラン』(14)など。

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