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現在開催中の「第2回新潟国際アニメーション映画祭」の開催5日目となる3月19日(火)、「長編コンペティション」ノミネートの3作品の監督、『深海からの奇妙な魚』のマルセロ・マラオン監督、『マントラ・ウォーリアー〜8つの月の伝説〜』のヴィーラパトラ・ジナナビン監督、『オン・ザ・ブリッジ』のフレッド・ギヨーム監督が記者会見に登場。自国での制作状況やAI以降のアニメーションの未来を語った。

「誰にでもできることはAIに任せて、クリエイティブは私たち、というような棲み分けが可能になる」

日本の観客に作品を披露するのは初めてと語った3人。『深海からの奇妙な魚』はハンドドローイング、『マントラ・ウォーリアー』はCG的技法、また『オン・ザ・ブリッジ』はアニメーションドキュメンタリーと、さまざまな手法でアニメーションクリエイティブの可能性を広げている。また、3人ともアニメーション業界では20年以上のキャリアを持つ。

『深海からの奇妙な魚』のマルセロ・マラオン監督は、「ブラジルではアニメは最近のもの。初めてのアニメーション作品は1917年公開と100年以上前になるものの、20年前はテレビシリーズも劇場用アニメーションも存在していなかった。ここ20年でやっとプロフェッショナルのアニメーション制作が行われるようになりました。ブラジルのほとんどのアニメ会社ではカットアウトというツールを使ってのアニメーション制作が行われていますが、私は古いアニメーターなので紙に鉛筆で描く手法でやっています。この作品は初めての長編作品ですが、仲のいい友達やパートナーと少人数での制作を選びました」とブラジルでのアニメーション制作の最前線について語った。

『深海からの奇妙な魚』のマルセロ・マラオン監督

『マントラ・ウォーリアー〜8つの月の伝説〜』のヴィーラパトラ・ジナナビン監督は「20年前からアニメ産業に携わり、この映画は自分達のスタジオで初めて作り上げた映画。タイでは昨年公開されました。インドの叙事詩ラーマーヤナを別の表現で取り入れた作品。3DCGでもなく2Dでもない、“2.5D”と自分達は呼んでいます。フルCGというとピクサーのアニメーションを思い浮かべる人も多いと思いますが、現実問題莫大な予算がかかる。『スパイダーマン:スパイダーバース』がトレンドの先を行っていたので、それに追随する動きがありました。フルCGを2Dっぽく見せるやり方がトレンドになり、2Dや手描きに戻ろうとする傾向が見られたことは自分達のような小さなスタジオにとってはラッキーでした」と制作の現場を語る。

『マントラ・ウォーリアー〜8つの月の伝説〜』のヴィーラパトラ・ジナナビン監督

また、本映画祭でも取り上げられ、今、世界のアニメーションのトレンドでもあるアニメーションドキュメンタリーという手法を用いたのが『オン・ザ・ブリッジ』。フレッド・ギヨーム監督は「アニメーションに本当の人たちの声を重ねたものです。スイスはドキュメンタリー制作が盛ん。ドキュメンタリーを作る上で“声”は中心におかれます。カメラを携えていくのとマイクを持っていくのとでは大きな違いがあります。取材対象者に安心感を与え、守られているという実感を持たせる。無名であるという安心感があるそうです。生から死への変化を描こうと思ったのですが、取材した人々は皆、死に直面する人々でした。人生の死に至るまでの変化を描こうと思ったのですが、最終的には“死”について語りたいと思ったのです。アニメーションドキュメンタリーという手法は、なかなかアクセスしづらい題材を取り上げることを可能にするのだと思います」と語った。

『オン・ザ・ブリッジ』フレッド・ギヨーム監督

『深海からの奇妙な魚』という変わったタイトルについて尋ねられたマラオン監督は「皆様にこれからとてもとても奇妙な映画を見るという覚悟を持って欲しかったのです」とユーモアを交えて答えながら「描きたかったのは3つ。1つは魚。魚が好きで、出てくる魚は実在する魚です。もう1つは私自身の人生や家族との記憶、そしてもう一つは女性がゴリラに変わってしまうような、現実ではあり得ないことを描きたいという3つの意図でした」と語った。

また、それぞれ影響を受けた作品を尋ねられると「私自身は『タンタン』」(マラオン監督)「『王と鳥』というフランスの80年代の映画に非常に影響を受けています。宮﨑駿監督や高畑勲監督もこの映画から影響を受けたんだろうなと思うので、それを分かち合っていることを誇りに思います」(ギヨーム監督)「ドランゴンボールやワンピースはタイでも大人気で、私も影響を受けました」(ジナナビン監督)とそれぞれに明かした。

また、近年AIも台頭してきたが、「さまざまな手法がさまざまな可能性を広げる、それが大事なこと」(マラオン監督)「アイディアは取られたくないけど(笑)手法としては良いと思う。誰にでもできることはAIに任せて、クリエイティブは私たち、というような棲み分けが可能になる」(ギヨーム監督)「ツールの台頭でアイディアにフォーカスすることができる。そこにはさまざま未来が広がっていると思います」(ジナナビン監督)と、これからのアニメーションクリエイティブの可能性として捉えていることを話した。

「第2回新潟国際アニメーション映画祭」は3月20日(水)まで開催中。

開催情報

第2回新潟国際アニメーション映画祭
2024年3月15日(金)~20日(水)開催

英語表記:Niigata International Animation Film Festival
主催:新潟国際アニメーション映画祭実行委員会
企画制作:ユーロスペース+ジェンコ

公式サイト https://niaff.net

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