『ハリー・ポッター』 シリーズ1・2作目の監督として知られるクリス・コロンバス監督が、『ハリー・ポッター』シリーズのリブートやリメイクについて否定的な見解を示した。すでに存在する作品を作り直しても「意味がない」と感じているという。

"Filmmaker CHRIS COLUMBUS has been involved with some of the most popular films in the last 3 decades. Home Alone, Gremlins, the Goonies, Mrs Doubtfire, and Harry Potter are some of those movies. He is now producing The Young Messiah. Watch host Veroni" by Sidewalks TV is licensed under CC BY-ND 2.0
2001年から2011年までに全8作が映画製作され、大ヒットシリーズとなったファンタジー映画『ハリー・ポッター』。2021年は第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』の映画公開から20周年を迎えるアニバーサリー・イヤーだ。
世界中で大ヒットした作品の宿命として、本シリーズにもリブートやリメイクの噂は絶えないが、シリーズの最初の2作品、『ハリー・ポッターと賢者の石』と『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の監督を務めたクリス・コロンバスはそれについて否定的な立場のようだ。「Jake's Takes」のインタビューで次のように語った。
「私たちが暮らすこのハリウッドという世界では、誰もがすべての映画をリメイクし、すべての映画をリブートしています。『ホーム・アローン』もリブート版が公開されますよね。そんなことをしても意味がないと思います。その映画はもう存在するのだから、その映画と生きていきましょう。『オズの魔法使い』をリメイクしても意味がないし、名作をリメイクしても意味がありません。オリジナルなものを作りましょう、もっとオリジナルなものが必要なのですから。(リメイクやリブートは)意味がないです」
コメントに出てきた『ホーム・アローン』もまたコロンバス監督の代表作。『ホーム・アローン』リブート版が間もなく公開されることに対してもコロンバスはあまり好意的ではない様子。すでに名作が存在するならば、それを作り直すことはない、というのが監督の持論のようだ。
コロンバス監督が今手がけたいのは、リメイクやリブートではなく、『ハリー・ポッターと死の秘宝』の19年後を描く演劇「ハリー・ポッターと呪いの子」の映画化だという。オリジナル版の主演を務めた3人、ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、ルパート・グリントの今の実年齢にも合うとして、彼らを再び起用して映画化することが今の夢であるとしている。