「JAIHO」2024年5月の全作品ラインナップ発表　ヨルゴス・ランティモス監督の幻の短編『NIMIC／ニミック』日本初配信＆予告解禁

映画配信サービス「JAIHO（ジャイホー）」の、2024年5月から配信開始される全作品ラインナップが発表された。あわせて『哀れなるものたち』のヨルゴス・ランティモス監督による日本未公開短編『NIMIC／ニミック』の予告編とランティモス監督からのコメントも特別解禁された。

5月5日（日）から配信がスタートするのは『女王陛下のお気に入り』(2018)や『哀れなるものたち』(2023)でアカデミー賞を席捲、まもなく開催される第77回カンヌ国際映画祭でも新作『憐れみの3章』(2024)がコンペティション部門への出品が発表されるなど、話題作が続く鬼才ヨルゴス・ランティモス監督による2019年に発表された12分の短編『NIMIC／ニミック』。

妻と３人の子供がいるチェロ奏者の男は、オーケストラのリハーサルの帰り、地下鉄内で奇妙な女と遭遇する。女は地下鉄をおりた後も男を追いかけ家にやって来ると、男のふりをして家族に溶け込み始める…。人間の精神を迷宮へと追い詰めていくようなサイコロジカルサスペンス＆ホラーである本作は、主演は『ドラッグストア・カウボーイ』(1989)、『ハウス・ジャック・ビルト』(2018)のマット・ディロン、共演は『ベネデッタ』(2021)、『ジャム DJAM』(2017)のダフネ・パタキアが務め、撮影は『光りの墓』(2015)、『ワイルドライフ』(2018)のディエゴ・ガルシアが担当、2019年ロカルノ映画祭でプレミア上映されトロント国際映画祭やサン・セバスチャン国際映画祭など数々の国際映画祭で上映され高い評価を獲得、待望の日本初配信となる。

ランティモス監督は本作について「わたしたちは脚本を作成するにあたって、最初にとても興味深いアイディアとコンセプトを基にしてストーリーを発展させていきました。そして、自由に創造したものが映画になっていく過程を楽しみました。既成概念に捉われずに、様々なアイディアと向き合っていく事は、僕にとっていつ何時も刺激的な事です」とコメント。あわせて解禁された予告ではある1人の男が、偶然電車で出会った女性と会話を交わしたことで、その運命の歯車が少しずつ歪んでいく姿が描かれる。不協和音のような音楽と共に見る人の心を更に不安定な状態へと誘い込むような映像に仕上がっている。

また5/25（土）から配信がスタートするのは『オールドボーイ』『別れる決心』のパク・チャヌク監督による幻の未公開短編『審判』。パク・チャヌクが韓国でスマッシュヒット、現在でも傑作として知られる大ヒット社会派サスペンス『JSA』(2000)を発表する1年前に監督した本作は、百貨店崩壊事故により亡くなった女性の遺体を巡り、事故を取材する記者、遺体は自分たちの娘だと主張する複数の人たちによる思惑が絡み合っていく。

ほか、間も無く始まる第77回カンヌ国際映画祭を記念し、テリー・ギリアムやミヒャエル・ハネケら、カンヌで話題となった監督たちの話題作や関連作を「３作品連続」で配信スタートすることが決定。

『ロスト・イン・ラ・マンチャ』が5月７日(火)スタートすることを皮切りに、5月11日（土）からは第71回カンヌ国際映画祭のクロージング作品『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』、5月15日（水）からは第62回カンヌでワールドプレミア上映された『Dr. パルナサスの鏡』のテリー・ギリアム監督3作品が連続で配信スタート。

続く5月13日（月）からは第62回カンヌパルムドール受賞作『白いリボン』、5月17日（金）からは第54回カンヌ審査員グランプリを受賞した『ピアニスト』、5月27日（月）からは第50回のカンヌでワールドプレミア上映された『ファニーゲーム』のミヒャエル・ハネケ監督３作品連続配信へとバトンを繋ぐ。

５月の「ジャパニーズ・ディスカバリー特集」の新作も決定。若手映画監督の登竜門としても知られる第17回田辺・弁慶映画祭のコンペティション部門でも上映、人間と“ちょっと”だけ違う遺伝子を持つ、実験用生物 ホモ・アミークスと、その飼育員との奇妙な友情物語を描いた、馬淵ありさ監督による『ホモ・アミークス』が5月21日(火)からJAIHO独占で配信スタート。

2024年5月注目の配信作品

『NIMIC／ニミック』
日本初！独占配信
★配信開始：5月5日（日）00:00
監督：ヨルゴス・ランティモス
出演：マット・ディロン、ダフネ・パタキア
2019年/ドイツ、アメリカ、イギリス/12分/音声：英語/字幕：日本語
原題：NIMIC

5月開催されるカンヌ国際映画祭で新作『憐みの3章』をお披露目予定のヨルゴス・ランティモス監督日本未公開作！第72回ロカルノ映画祭でプレミア上映され、その後トロント映画祭やサン・セバスチャン映画祭など、数々の国際映画祭で上映、高い評価を獲得した、12分間のサイコロジカルサスペンス&ホラー。主演は『ドラッグストア・カウボーイ』『ハウス・ジャック・ビルト』のマット・ディロン、付き纏う女を『ベネデッタ』『ジャム DJAM』のダフネ・パタキア。
妻と３人の子供がいるチェロ奏者の男は、オーケストラのリハーサルの帰り、地下鉄内で奇妙な女と遭遇する。女は地下鉄をおりた後も男を追いかけ家にやって来ると、男のふりをして家族に溶け込み始める…。

『審判』
日本初！独占配信
★配信開始：5月25日（土）00:00
監督：パク・チャヌク
出演：キ・ジュボン
1999年/韓国/26分/音声：韓国語
字幕：日本語/原題；심판　英題：Judgement

韓国でスマッシュヒット！未だ傑作として名高いパク・チャヌク監督が手がけた大ヒット社会派サスペンス『JSA』(2000)。そのわずか1年前、パク・チャヌク監督によって発表されていた「混迷の26分間」を描き出す秀作短編。
百貨店崩壊事故により亡くなった女性の遺体を巡り、事故を取材する記者、遺体は自分たちの娘だと主張する複数の人たちによる思惑がうずまく。

2024年5月のラインナップ